[画像]2014年10月8日の皆既月食(c)国立天文台

 皆既月食が、赤く見えるのはなぜでしょう?

 1月31日の夜10時から11時ごろにかけ、好条件の皆既月食を全国で見ることができます。月面から見える光景を想像すると、「地球の夕焼けに照らされているから」だと理解しやすくなるかもしれません。

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あまり夜更かしせず、長い時間観測できる

 今回の皆既月食は、どんなところが好条件かというと、
(1)満月が空高く昇る、冬の夜遅めの時間帯
(2)だけれども夜半前なので、あまり夜更かししなくて良い
(3)皆既月食の継続時間が1時間以上と長い
こと。

 加えて、地球との距離がかなり近い満月(今年最大ではありませんが、いわゆる『スーパームーン』に該当すると考えることもできる)なので、心持ち大きく見えるのも嬉しいところです。

[図1]1月31日の皆既月食の東京での見え方。地域によって見える月の位置は多少異なるが、時間帯は変わらない(c)国立天文台

 午後10時~11時ごろを目安に、赤い月を探してみましょう。方角は南東ですが、月はかなり高い位置(高度60~70度前後)にあるので、頭の真上の周りを探すくらいの感覚で良いと思います。ただ、通常の満月よりずいぶん暗いので、よく目を凝らしてください。

 皆既月食は2015年4月以来、3年ぶり(前回は、天気の悪い地域も多かった)。ことしは7月28日にも再びチャンスがありますが、「夜が明け始めた西の空の低いところで何とか見えるかな」というやや厳しい条件です。寒さ対策を万全にして、このチャンスをお見逃しなく。

 もっと本格的に楽しみたければ、天体望遠鏡で眺めても良いし、満月が欠け始める午後9時前から、再び丸くなる深夜0時過ぎまでの変化を見るのも良いでしょう。人工の明かりが少ない海や山に出かければ、月が欠けて暗くなるにつれてたくさんの星が見え、皆既月食と天の川の“共演”も楽しめるかもしれません。

皆既月食はなぜ赤く見えるの?

[図2]皆既月食が起こる仕組み。月が地球の影に入り、太陽の光が遮られて届かなくなる(c)国立天文台

 さて、ここからが今回の記事の本題。

 皆既月食は、なぜ、暗いながらも赤く見えるのか。ちょっと視点を変えて、月面から見た光景を想像しながら、イメージしてみたいと思います。

 皆既月食が起こる理由から、順番に整理していきます。皆既月食は、太陽、地球、月がまっすぐに並び、月全体が地球の影に入ることで起こります。普段は満月を照らしている太陽の光が、地球に遮られてしまうのですね。

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