[写真]「相乗り」タクシーを申し込む日本交通のアプリ画面

 国土交通省は24日から、複数の乗客が相乗りすることで運賃が割安になる「相乗りタクシー」の実証実験をスタートさせました。同乗者を見つけるための待ち時間はかかるものの、実験に参加するタクシー会社によると、通常の約20~40%安い料金で利用できるといいます。3月11日までの間、「東京都23区」「武蔵野市」「三鷹市」エリアで、相乗りタクシーを利用できます。

 そこで、実証実験2日目の25日、実際に乗ってみようと相乗りタクシーを申し込んでみました。

●「相乗りタクシー」とは?

 今回、実証実験を行う「相乗りタクシー」とは、配車アプリを使って複数の利用客が1台のタクシーに相乗りできるサービスです。タクシー需要が年々減少し続ける中、タクシー業界側は需要を喚起する策を検討、その1つが相乗りタクシーでした。国交省によると、こうした業界の前向きな取り組みを国としても支援するため、今回の実証実験に至りました。

 国交省が、東京都内のタクシー会社を対象に参加を募った結果、タクシー大手の大和自動車交通(東京都江東区)グループ4社(649両)と日本交通(同千代田区)グループ11社(300両)が手を挙げました。

●2社の「相乗り」に申し込む

 1月25日の午前10時31分、編集部のある赤坂見附付近。午後2時から新宿にある東京都議会で取材があるので、試しに相乗りタクシーで行ってみようと考えました。

 相乗りタクシーを申し込むには、大和自交のタクシーなら大和自交のアプリ(iOS版・Android版)、日交なら日交のアプリ(iOS版のみ)をそれぞれ使います。アプリにはあらかじめ、氏名や携帯電話番号、クレジットカード番号などを登録。アプリで相乗りを申し込んだ後、同じ方向に向かう同乗客が現れたら、相乗りタクシーを利用できる仕組みです。分担する料金は、各利用客の乗車距離に応じてアプリが自動で計算。支払いはクレジットカードから引き落とされます。

[写真]予想料金は1450~2060円と表示

 まず、日本交通のアプリを立ち上げてみました。画面から「乗る場所」と「行き先」を選ぶと、予想料金は1450~2060円と表示されました。通常、赤坂見附と都議会付近の間をタクシーで移動する場合、これまでの経験則ではだいたい、安い時で2010円、高い時で2650円かかっていました。その際に利用していたのは、いずれも迎車料金(410円)のかからない流しのタクシーです。アプリで予約すると迎車料金が加算されるので、仮にこれで予約していたすれば、大体2420~3060円。相乗りが成立すれば、この仮定の料金よりも大体30~40%は割安になる計算です。

 料金のほか、待ち時間など表示された条件に問題はなかったので、「この条件で相乗り」ボタンを押して申し込みました。すると、画面上に「11:15までに相乗り可否が確定します」と表示されました。この日、午前10時現在の東京の気温は1.4度。アプリを操作しているのはビルの1階フロア内でしたが、それでも足元から寒さがじわじわと染み込んできます。他に同乗客が現れなかった場合は相乗りが成立しないので、大和自交と“二股”をかけようと考え、同社のアプリも立ち上げました。

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