明るく元気で笑顔が可愛い――。優香の思いつくパブリックイメージを挙げるとこんな感じだろうか。そんな優香も、一昨年には結婚し、現在37歳という年齢になった。以前「年相応の役柄に向き合いたい」と語っていた優香だが、2月3日に公開となる最新作『羊の木』では、元殺人犯で、常に男性が必要な女性・太田理江子を演じている。劇中、隙があり生々しい色気を湧き立たせている役柄を演じた優香が、近年感じている自身の変化について語った。

隙のある生々しい色気を要求

優香(撮影:磯部正和)

 『羊の木』で演じた理江子は、以前の優香のイメージからは想像できないほど、危うく妖艶だ。瞬時に恋に落ちる北見敏之との濃厚なキスシーンや、すがるような目つきは生々しい。

 「(吉田)大八監督からは『色っぽくしてほしい』という演出ではなく『隙のある生々しさを出してほしい』と言われていたのです。でも、私はこれまで色っぽいと言われたことなんてなかったので、どうしたらいいのだろうと悩みました。歯ブラシで磨いてあげるシーンがいやらしいなんて自分では想像すらできなかったので。でも、一つ一つ自分のなかにある理江子と似た部分を探し出して、監督に開いていってもらった感じです」と照れ笑いを浮かべる。

(C)2018『羊の木』製作委員会 (C)山上たつひこ、いがらしみきお/講談社

 吉田監督の演出と優香の意識が一致したのか、劇中で見せる理江子は、ただただ「近づいたらマズイ」と思わせるような危うさ、まさに30代半ばを過ぎた女性の生々しさがにじみ出ていた。優香が望んでいた「年相応の役柄」だ。

 「私自身も年を重ねたからこそ、この役をいただけたのかなと思っています。明確に『こういう役をやりたい』というのはないのですが、いまの自分だからこそできる役にめぐり合いたいと思っています。その意味で、吉田監督が年相応かつ、いままでのイメージを壊してくれる役を与えてくださったのは、とてもありがたかったです」

優香の考える未来予想図

 こうした役にチャレンジできたことと、結婚には因果関係があったのだろうか。優香は「気持ちのうえでは大きいですね。家に帰れば安心できる相手がいるので、よりお仕事をしているときは集中できます。もちろんお互い仕事をしているので、忙しいときには、気を使い合うことも必要ですし、一人のときよりも大変なこともあります。でもそういう大変な日々も、いろいろな感情表現につながっているので、いい方向に向いていると思っています」と結婚したことの効果を語る。

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