16歳のFC東京久保建英が2月1日に誓ったこととは?(写真・アフロスポーツ)

 Jクラブに加入したすべてのルーキーに参加が義務づけられている、恒例のJリーグ新人研修が1日午後から静岡県内でスタート。46クラブから総勢151人が一堂に会し、初日から合計で4時間近くに達するオリエンテーションや4つの講義を午後9時半すぎまで受講した。

 Jリーグの村井満チェアマン(58)をはじめとする講師陣の話に、スーツとネクタイ姿の選手たちが真剣な表情で聞き入る。そのなかには昨年11月1日にFC東京U‐18からトップチームへ昇格し、16歳のプロサッカー選手になったMF久保建英も含まれていた。

 FC東京U‐18に所属したままトップチームの公式戦に出場できる、2種登録選手だった昨年は新人研修の対象外だった。一転して今年はピッチ外での知識を吸収すべく、沖縄・糸満市内でキャンプ中のトップチームには帯同せずに、他のFC東京のルーキーたちと会場へ駆けつけた。

全選手のなかで一番年下だったが、Jクラブのビジネスをテーマとしたグループワークでは率先して発言するなど、年上の選手たちを積極的に引っ張った。

「グループワークなので、誰かがしゃべらなければ始まりませんでした。自分はそこまでしゃべらなくてもいいかなと思っていたんですけど、誰もしゃべらなかったので……」

 すでにプロとして、昨シーズンの最後の2試合に途中出場。合計33分間ながら、J1の戦いも経験した。高校も都内の全日制高校から通信制高校に転校し、原則午前中に行われる練習に自主トレの段階からフル参加。昨シーズンまでガンバ大阪を率いていた、長谷川健太新監督(52)にアピールしてきた。

トップチームの一員として臨む、初めての海外遠征となった先月27日のバヤンカラFC(インドネシア)とのJリーグアジアチャレンジでは、途中出場ながら2ゴールを叩き込んだ。もっとも、プロとして開幕に臨むサイクルを新鮮に感じるのか、と問われると複雑な表情を浮かべている。

「プロになった時点でひとつの区切りだったし、自分のなかでは何もかもが新鮮に感じられました。だからこそ、やれ今日はプロになって初めてのホームゲームだ、初めてのアウェイゲームだ、次はYBCルヴァンカップだと、そのたびに騒がれるのが嫌でした。
 自分としてはすべての試合で同じ気持ちで臨んでいるし、そのなかで新しいことに挑戦しながら常にいい結果を残し、いいニュースを提供していく。微力ですけど、そうすることで個人の価値、クラブの価値、そしてサッカー自体の価値を少しでも上げられたらと思っています」