インテルからガラタサライへの電撃移籍を決めた長友のメリットとデメリットとは?(写真・アフロスポーツ)

 セリエAの名門、インテル・ミラノの最古参選手だった日本代表DF長友佑都(31)が、トルコ1部リーグで最多となる20回の優勝を誇る強豪、ガラタサライへ期限付きで移籍した。

 2011年2月からインテルでプレーしてきた長友は、2019年6月末まで契約を結んでいる。しかし、昨年11月5日のトリノ戦を最後に先発メンバーから姿を消し、以降のセリエAでは先月5日のフィオレンティーナ戦で、後半30分から途中出場しただけにとどまっていた。

 主戦場となっていたイタリアカップでも、昨年末の準々決勝でACミランに敗退。今シーズンから指揮を執る、イタリア人のルチアーノ・スパレッティ監督(58)の構想から完全に外れてしまった状況で、今年6月末までの期限付きで新天地でプレーする決断をくだした。

 これまでもインテルへの愛をはばかることなく公言してきた長友は、8シーズン目を迎えた直後の昨年9月に、インテルにおける公式戦200試合出場も達成している。ただ、オフのたびに去就が取り沙汰されることも少なくなく、昨年5月に帰国した際にはこうも語っていた。

「皆さんがすごく心配してくださっているんですけど、僕自身がまったく自分のことを心配していないんですよね。本当にシンプルなことですけど、クラブに必要とされないのであれば、荷物をまとめて出ていく。自分が必要とされる場所で、輝くための努力を積み重ねていくだけなので」

 明治大学体育会サッカー部を3年次で退部し、FC東京でプロになった2008シーズンから貫いてきた矜持を初めて具現化させた。視線の先には出場すれば南アフリカ、ブラジル両大会に続いて3度目となり、自分のなかでは集大成と位置づけているワールドカップ・ロシア大会がある。

 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督(65)は、選手選考のうえで何よりもコンディションを重視する。パチューカ(メキシコ)へ移籍した直後にけがをしたFW本田圭佑(31)を、昨年10月から招集外としていることが指揮官の方針を鮮明に物語っている。

 日々の練習でいくら充実感を覚えても、実際にピッチに立てなければ試合勘が鈍り、試合に必要な体力も低下していく。昨年11月から負のスパイラルに陥りかけていたことを考えれば、長友のガラタサライ入りは大きなメリットを生み出すきっかけとなる。

 長友は左右のサイドバックを務めることができる。ガラタサライの陣容を見れば、右サイドバックは昨夏にラ・リーガの強豪セビージャから加入した、ブラジル人のマリアーノ・フェレイラ(31)が絶対的な居場所を築きあげている。

 

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