FA市場の停滞で、今季の所属球団の決まらない選手が100人以上いるが、大リーグ選手会は週明けの14日(日本時間15日)からフロリダ州ブラデンドンにあるIMGベースボールアカデミーで合同キャンプを開催することを決定した。ヤフースポーツの米国版でティム・ブラウン記者が報じたもの。選手会による合同キャンプは、ストライキに入っていた1995年にフロリダ州ホームステッドで行われて以来の非常事態となる。

 今オフはダルビッシュ有(31)を筆頭にFAの上位選手の契約が決まらず、そのあおりを受けて100人以上のFA選手が、未契約のままだ。週明けには全30球団でバッテリーキャンプがスタートするが、未契約のFA選手はキャンプに参加することができず、選手会が救済措置として合同キャンプを準備、ブラデンドンのIMG施設を確保した。IMGの施設は、テニスの錦織圭を生み出したことで知られるが、野球のグラウンドも数面持ち、ウエイトなどのトレーニング施設も充実している。

 選手会主催の合同キャンプでは、アストロズなどで監督を務めたボー・ポーター(45)ら長年大リーグに携わった選手やコーチ陣が“臨時コーチ”として指導することになる。また参加選手は、選手会によって住居、保険、日当が出される。キャンプは、13日に集合、14日からスタート、3月の第1週目まで行われる予定だが、参加者次第で延長、もしくは短縮することにもなる。

 CBSスポーツによると、一部の契約済みの選手が、未契約の仲間の選手を支援するため、選手会主催の合同キャンプに集合する可能性もあるという。

 参加選手は未定だが、ジ・アスレチック紙の報道によると、選手たちは自分たちのトレーナー、コーチは利用できず、スコット・ボラス氏を代理人とする選手は、すでに参加しない意向を見せている。

 先発のジェイク・アリエッタ、強打者のJDマルチネスらの代理人を務めるボラス氏は、カリフォルニアに同様の施設を構えていて、そこでの自主トレを続行しながら契約を待つ方向。またアリゾナに自宅を持つ選手の多くもフロリダで行われるキャンプには行かないだろうという見方もある。

 日本人メジャーリーガーとしては、ダルビッシュ、イチロー、上原浩治らがFAのまま移籍先が決まっていないが、彼らが参加するかどうかも不明だ。

 またダルビッシュの去就については、ESPNがツインズが正式なオファーを出したと報道。契約年数は、4年から5年のオファーだという。ジョン・ヘイマン記者は、ファンラグ・スポーツで、ダルビッシュはある球団から5年以上、1億1000万ドル(約121億円)のオファーを受けたが断ったという情報を伝えた。
「もともとは、ストラスバーグが契約した1億7500万ドル(約193億円)相当の条件を狙っていたようだが、今は1億3000万ドル(約143億円)くらいを考えているのではないか」というのがヘイマン記者の見通しだが、出口は、まだ見えそうにない。