女子アイスホッケーの南北合同チームの初戦を北朝鮮から来た美女軍団が独特のスタイルで応援(写真・ロイター/アフロ)

平昌五輪の女子アイスホッケーで、韓国と北朝鮮の南北合同チームが、ソチ五輪銅メダルの強豪・スイスと対戦し0-8で完敗したが、海外メディアは、会場で声援を送り続けた200人以上の北朝鮮の美女応援団に注目した。

 英国のBBCは「北朝鮮の応援団が観衆を魅了」とのヘッドラインで報じた。

「(応援は)”観客を巻き込む”形で行われた。今までに見たことのないものだった。韓国で”美女軍団”と称される彼女らは、赤のユニホームで揃え、観客席から完璧に統一された動きと歌を披露し、観客やメディアを大いに楽しませた。江陵アイスアリーナでのスピードスケート競技中は独特の雰囲気を作り上げ、ホッケーセンターでの試合では、アイスリンクの四隅全てから声援を送っていた」と応援の様子をレポートした。

 同記事によると北から来た“美女軍団”の女性たちは、有名大学卒で「外見と思想」を基に選ばれたメンバーだという。アイスホッケー会場には、北朝鮮の金正恩・委員長の妹、与正氏や政府高官が姿を見せる中、「応援団のリーダーが、熱を込めて仲間を指揮。女性たちはチームが氷上で劣勢となる中でも旗を振り続けるように指示を受けていた」と様子を伝えた。

英国のサン紙は、「”美女軍団”の北朝鮮チアリーダーが平昌五輪での南北統一チームの試合で完璧な調和で声援を送りファンを当惑させた」と報じた。

「北朝鮮の応援団は、金正恩・委員長の妹の前で行われた南北統一チームの初戦会場で韓国のファンに優し気なラブソングを歌い続けた」と様子を伝えた。

前半終了後のインターバルでは、地元のヒップホップ歌手がステージでラップを披露していたが、赤いジャージと羊毛質の帽子をまとった北朝鮮のチアリーダーは、その音楽を無視して『uri nun, hana da(we are one)』を歌い、「完璧に調和を見せた手拍子を披露していた。まさに文化が衝突する中で、K-Popが大音量で鳴り響いた」という。また「地元のファンたちはカメラを美女軍団に向けて撮影に夢中だった」と、現場が試合そっちのけで混乱していたことを明らかにした。

米メディアの「SF Gate」も、「北朝鮮の度を越えた女性チアリーダーが平昌をかき回す」と、現場が“美女応援団”によって混乱させられていた様子を紹介した。

「これまでのところ、平昌五輪で最も大きな話題の1つが、北朝鮮の8年ぶりの冬季五輪参加だ。選手たちには”美女軍団”と名付けられた230人のチアリーダーが同行し、この”美女軍団”が大会の話題をさらうまで1日しかかからなかった」と皮肉った。
また「南北統一チームは、スイスに0-8で敗れたが、熱狂的なチアリーダーは会場で数々の歌や統一感あふれる踊りを止めることはなかった。試合の最後の数分に応援の声がさらに増したことに気付いた観客もいたようだ」と続け“美女軍団”の応援の様子をまとめた動画も掲載した。北朝鮮で人気の歌謡曲『口笛』を歌う際には、お面をかぶっていたため「この夜で不思議な瞬間の1つだ」と、記者はツイートしている。

米国のABCニュースも北朝鮮の美女応援団にフォーカスした。

「北朝鮮の200人以上のチアリーダーが衣装を合わせ、統一感のある応援で冬季五輪のスポットライトを奪う」と報じた。
 同記事は、美女応援団の開会式での様子を「開会式にも、美女応援団は参加し、南北統一チームが入場するまでは、静かに席に座っていた。だが、入場とともに全員が突然、立ち上がり、統一感あふれる声援を爆発させ、明るい青で朝鮮半島を描いた統一旗を熱狂的に振っていた」とレポートした。

 美女応援団は、水曜日にチャーターバスで韓国に到着。応援団のメンバーのほとんどは、メディアからの質問を無視し、「はじめまして」と答えるのみだったというが、メンバーの1人だけは「北朝鮮の首都、平壌からやってきた」と記者団に答えたという。
 大会終了後までメディアの“美女軍団”ウオッチは続きそうだ。