宮原は4位に終わったが五輪の舞台でノーミスで自己ベストをマーク(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 平昌五輪の女子フィギュアスケート、フリースケーティングが23日、カンヌンアリーナで行われ、日本の宮原知子(19、関大)は4位に終わり惜しくもメダルを逃した。SP4位で発進した宮原は、ジャンプのすべてを成功させるノーミスの演技で自己ベストを更新する146.44点をマーク、計222.38点でSP3位だったケイトリン・オズモンド(22、カナダ)にプレッシャーをかけた。だが、そのオズモンドも素晴らしい演技を見せてリードを8.64点差に広げて3位を守った。金メダルは、SP首位だった15歳のアリーナ・ザギトワ(OAR)が、自己ベストとなる156.65点、239.57点で、ノーミスで猛追してきた銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(18、OAR)を振り切った。坂本花織(17、シスメックス)は6位。

 演技を終えた宮原は両手を高々と上げてガッツポーズを作った。
 会場は大歓声に包まれた。それほどの手ごたえがあったのだろう。
 キス&クライで2016年のGPファイナルで作った143.69点の自己ベストを超える146.44点がアナウンスされると、濱田コーチと抱き合って喜びを表現した。もちろん計222.38点も自己ベスト。5人を残して暫定首位に躍り出た。

 リズムに乗るために重要な冒頭の3回転ループ、続く3回転ルッツ+3回転トゥループの2つのジャンプに成功すると3回転フリップも綺麗に決めた。後半、3回転ルッツからの3連続ジャンプも着氷し、2回転アクセル+3回転トゥループから最大の課題とされていた3回転サルコーも決めた。最後のダブルアクセルも着氷させ、初出場となる五輪の舞台でパーフェクトな演技を見せた。

 続くソチ五輪銅メダリストのカロリーナ・コストナー(31、イタリア)は2つ目の連続ジャンプがステッピングアウトして単独に終わるなどミスをして銅メダル争いから脱落。

 坂本は、冒頭の3回転フリップ+3回転トゥループ、3回転サルコーに成功。ジャンプが軽い。後半、苦手な3回転ルッツに成功すると、連続ジャンプから3連続ジャンプと着氷したが、3回転ループは着氷でバランスを崩した。演技を終えると坂本は微妙な笑顔。少し首をひねった。得点は、136.53点で、計209.71点に終わった。「10代で(五輪を)経験したから、次は自信をもって臨める。せっかくなら連続で次(の北京五輪も)出たい」と、笑顔でコメントした。

 宮原が銅メダルを獲得する上でのライバルだったSP3位のオズモンドは、3回転ルッツでステッピングアウトするミス。それでも後半に動揺することなく、4つのジャンプを成功させて最高の笑顔で演技を終えた。
 得点は152.15点、計231.02点で宮原を上回った。

 宮原は、惜しくもメダルを逃したが、股関節骨折の怪我で大きなブランクを作り、五輪シーズンのギリギリに復活を果たし、ここまで作り上げた宮原の努力と、その復活ストーリーは称えられるものだろう。

「自分のやれることはすべてできた。この場に来れたことが光栄、すごく感謝しています」
 宮原も笑顔でコメントした。

── 自己ベストでガッツポーズも出ました。
「ここまで来たからには、やってきたことをすべて出したいと思って滑りました。周りのサポートがなければここまで来ることはできなかった。結果は悔しいが、やれることはすべてやったので、次へつながると思います。まだまだ課題はたくさんある。それを見直して次につなげたいです」

── 五輪の舞台は、どういうものでしたか?
「想像以上に夢の世界というか、思う存分楽しめたと思います。また自分のスケートを見直して頑張りたい。まだまだやらなければならないことや、できることもたくさんあります。もっと上を目指して海外の選手にも食い込めるように頑張りたいです。(ファンに対して一言)この五輪まで、たくさんの応援をしていただき、言葉で言い表せない感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございますと伝えたい」

 宮原の気持ちはすでに北京五輪に向かっていた。