コンビニで販売されているおにぎり。左からセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート

米、麦、大豆のタネの生産管理を公的機関が支える根拠となっていた「種子法(主要農作物種子法)」が今年4月に廃止されます。その意味や影響を追う連載、4回目は今の私たちにとって最も身近な「コンビニのおにぎり」から、日本の米のゆくえを探りました。

■国が増やしたい「業務用米」とは?

種子法を廃止する理由について、国は米などをつくる生産者側と、米を買う側との「ミスマッチ」があるからだと説明します。生産者側は価格の高い一般家庭用の、いわゆる「ブランド米」をつくりたがるものの、買い手側は価格の低い「業務用」の米をもっと求めているというのです。

具体的に、農林水産省は米の消費動向の調査から、主食用米のうち家庭内で消費されている米が68.9%、「中食・外食」で消費される米が31.1%という数字(2016年度)を示します。さらに後者に求められる米の品質として、おにぎりは「適当に粘りがあり、良食味で歯ごたえのある銘柄米」、寿司は「酢が入りやすく歯ごたえのある米」、丼物は「液通りの良いやや硬質の米」と例示。そうした米が足りていないとして、種子法の廃止で品種開発への民間参入を促し、業務用米の供給を増やしたい方針です。

しかし、そこで挙げられている「業務用」の米とはどんなものなのでしょうか。例えばコンビニのおにぎり1個にはどんな米が使われているのでしょうか。