2012年のシアトル時代のイチロー。6年ぶりの古巣復帰が全米でも話題になっている(写真・ロイター/アフロ)

 メジャー通算3080安打の“レジェンド”イチロー外野手(44)の6年ぶりのマリナーズ復帰を全米メディアも一斉に報じた。

 地元のシアトル・タイムズ紙は、「マリナーズ復帰でイチローの異なる側面が浮かび上がる」との見出しで、会見の様子を伝えた。

「1年契約を結んだ記者会見でイチローは、より感傷的だった。44歳のイチローは試合での役割が(6年前とは)はっきりと変わり、リーダーとしての役割に喜んで応じ、『僕が今まで培ってきた全てをこのチームに捧げたい』と語った」

 地元紙ならではのイチロー評。彼らが会見でのイチローに「異なる側面が見えた」と書いたのは、これまでマリナーズでプレーした11年余りで「哲学的なイチロー、ストイックなイチロー、冷淡なイチロー、嫌味なイチロー、禅人のようなイチロー」を観察してきたが、この日のイチローは新しい姿だったというのである。

「イチローが、大リーグで最も素晴らしいシーズンを過ごしたシアトルへの復帰が、どれだけ意味深いかを話すときに彼の眼は光っていた。彼は『いずれまたこのユニフォームを着てプレーしたいという気持ちが常に心のどこかにあった』と語った」と、涙が見えたことも示唆した。

 またマリナーズのスコット・サービス監督は、イチローの起用法を明言。

「イチローの獲得は(引退前に復帰させる)儀式のようなものではない。(4週間から6週間負傷離脱する)ベン・ギャメルの穴埋めとしてギジェルモ・エレディアと一緒に左翼を担う。イチローにはシーズン開始段階で週4日から5日の(先発)出場を期待している」

 さらに「週7日出場するとは思わないが(何試合かは)出場させる。我々首脳陣は(イチローがチームの)助けになると信じて決断した。だから我々も試してみる」と続けた。

 同記事は、イチローの入団会見の中から、「2001年にメジャーリーグでプレーすることが決まったときには、自分のことしか考えられなかった。まず結果を残さないとこの世界ではやっていけない。それから17シーズンが過ぎて、自分ができるパフォーマンスはたくさんある。僕自身のためにやりたいこともある。当時と違うのは、マリナーズが必要としていることがあれば何でもやりたい」という声を抜粋して紹介した。

 地元メディアは44歳になり野球への対峙の仕方が変化したイチローに注目したようである。

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