真野恵里菜(撮影:中村好伸)

 近年、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の厳しくも愛がある先輩・早乙女朱美や、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のシングルマザーの「やっさん」こと田中安恵、映画『不能犯』での借金まみれの風俗嬢・木村優など、作品に深みを与える好演で注目を集める女優・真野恵里菜。

 最新作映画『坂道のアポロン』(3月10日公開)では、1960年代を舞台に、清楚な令嬢でありながらも愛に生きる女性・百合香を情熱的に演じた。制作陣からの評価も高く、女優として充実一途の真野だが、現在に至るまでには、アイドルをやっていたからこその大きな枷(かせ)があったという。

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ハロプロ卒業後は「見えない敵と戦ってキャンキャン吠えている小型犬みたいだった」

真野恵里菜(撮影:中村好伸)

 真野といえば、ハロー!プロジェクトのメンバーとして人気を博した元アイドルだ。その後、プロジェクトを卒業し、女優業への転身を発表。映画やドラマの仕事に集中するようになったのだが、「最初のころは撮影現場に行ってもうまくいかない」と思い悩むことが多かったという。その理由について真野は「“頑固”だったからなんですよね」と語る。

 “頑固”というキーワード。それは「アイドルとして活動していたことに起因していた」と真野は自己分析する。

 「ハロー!プロジェクトにいたときは、ソロでやらせていただいていて、すごく充実したステキな時間を過ごすことができたのですが、一方で『アイドルとはこういうものなんだ』という頑なな自分がいたんです。しっかりブレない軸を持っていないと、ふとしたときに心が折れてしまうことがあったので……」と当時を振り返る。

 続けて「やっぱりアイドルのときは、みんなに好かれたい、少しでも嫌われたくないという気持ちが強く、自分の型を崩すことが怖かったんです。そういった気持ちが抜けずに、融通が利かなくなっていたんですよね」とつぶやくと「卒業後しばらくは、常に見えない敵と戦っていたような気がします。いま考えると小型犬が“キャンキャン”吠えているような感じ。うまくいくわけないですよね」と苦笑いを浮かべる。

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