大坂なおみは次から次へと格上を倒している(写真:Shutterstock/アフロ)

 テニスのBNPパリバ・オープンの女子シングルス準々決勝が14日(日本時間15日)、米国のカリフォルニア州インディアンウェルズで行われ、世界ランク44位の大坂なおみ(20 日清食品)が、元世界ランク1位で第5シードのカロリナ・プリスコバ(25、チェコ)を6-2、6-3のストレートで下してベスト4へ進出。悲願のツアー初優勝へ前進した。

 グランドスラムに次ぐグレードの大会での大坂の快進撃を海外のメディアも一斉に取り上げた。

 英国のオンラインメディア「Independent」は「大坂なおみ、インディアンウェルズの準決勝進出を確定、第5シードのカロリナ・プリスコバを沈黙させる」との見出しで「20歳の期待の新星が準々決勝を6-2、6-3のストレートでわずか1時間20分で勝利」と伝えた。

 その試合経過について「プリスコバは経験を持っており、大坂より上位の第5シードだったが、大坂は第1セットで4-1とリードを作った。第1サーブでのポイント獲得率は92%に達した。プリスコバが最初に握った1度のブレークの機会は、大坂のバックハンドのウィナーですぐに消されてしまった。試合のアドバンテージを手にした大坂は、第2セットも8分のゲームの末に早々にブレーク。チェコ選手が追い付こうと反撃するなか、大坂は試合を終わらせるためにギアをもう1度上げて4ゲームを連取した」という選評を記した。

 大坂は準決勝で世界ランキング1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)と対戦する。

 英国のBBCは、その世界ランキング1位のシモナ・ハレプが強風の悪コンディションの中フルセットの末に準決勝に進出したことを伝え、世界ランキング44位の大坂とのベスト4での対戦をプレビューした。

「大坂の第1サーブのポイント獲得率は92%で、最後の4ゲームを連取し元世界ランキング1位のプリスコバを1時間20分で破った。この勝利は大坂にとって、2018年最初のトップ5シード選手撃破となった」と紹介。
 大坂は、今大会であのマリア・シャラポワ(ロシア)、アグニエシュカ・ラドワンスカ(ポーランド)を破っているが、準決勝で対戦するハレプとは過去3度対戦していて全敗。最後の対戦は、この1月の全豪オープンでハレプが6-3、6-2で勝っていることを記した。

 テニス専門誌である「Tennis World Magazine」は、「大坂にとってまた至福の一日となった。世界44位の大坂は完璧な試合を見せ、説得力に欠けたプリスコバを6-2、6-3で打ち負かした。エンジン全開でショットを放ち、1996年の伊達公子以来2人目となる日本選手の準決勝進出を果たした」と伝え、大坂が第5シード以上の選手に2度目の勝利を果たしたことで、来週には最低でもランキングが31位まで上昇するだろうと予測した。

「大坂は試合開始からフォアハンドでプリスコバをベースラインで圧倒、2度のブレークで4-1とリードを確保した」と試合内容を紹介。

「今大会の準々決勝進出選手で最多となる377分を戦ってきた日本選手は、元世界1位との対戦を前に映画を見て(リラックスして)準備すると話していた。どうやら、これが彼女に良いムードを作ったようだ。最初の3試合で20本のエースを決めてきたプリスコバがサーブに苦戦するなか、大坂はリラックスし、とても自信があるように見えた。大坂はマスターズレベルの大会で初の準々決勝となったが、プレッシャーを感じたり、感情的になる様子は見せなかった」と、大坂の落ち着いたプレーぶりを伝えた。

「最後に彼女はサイドから強烈なリターンウィナーを決め、印象的なプレーで試合を締めくくった。今、彼女は窓に向かって髪を風になびかせる以外、(これ以上)何ができるだろうか。時間だけが教えてくれるだろう」と、大坂の快進撃を絶賛した。