平昌五輪では4位だった宮原が世界選手権SPで3位発進。樋口も8位で来年の世界選手権の出場枠「3」復活が濃厚に(写真・ロイター/アフロ)

 フィギュアスケートの世界選手権が21日、イタリア・ミラノで開幕した。女子シングルスのSPでは平昌五輪4位の宮原知子(19、関西大)が回転不足をとられたものの74.36点で3位につける好発進。五輪出場を逃した悔しさをぶつける樋口新葉(17、日本橋女学館高)は後半のコンビネーションジャンプで転倒するミスもあり65.89点の8位と出遅れた。平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(15、ロシア)は79.51点で2位、トップは地元イタリアのカロリーナ・コストナー(31)で自己ベストの80.27点をマークした。
 
 世界選手権の各国の出場枠は、前大会の成績によって決められることになっており、今大会の成績で来年埼玉で行われる大会への出場枠が決まる。世界選手権のもうひとつの戦いだ。

 大会の順位をポイントに換算し、各国上位2人の順位の合計が「3位から13位」で「3」枠、「14位から28位」で「2」枠、29位以下となる場合は「1」枠しかもらえないルールになっている。

 女子シングルスは、前大会で宮原が故障で欠場したため、三原舞依が5位、樋口が11位に終わり、合計16位で3ポイント足らずに「2」枠の獲得に終わっていた。だが、今大会は、このまま宮原が3位、樋口が8位をキープすれば計11位で「3」枠の復活となる。2人がそれぞれ1位ずつ順位を落としてもまだ余裕がある。

 女子は「3」枠復活濃厚だが、問題は「3」枠をキープしていた男子だ。

 平昌五輪金メダルの羽生結弦(23、ANA)が欠場を決めたため、平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(20、トヨタ自動車)、平昌五輪18位の田中刑事(23、倉敷芸術科学大大学院)、今季シニアデビューしたばかりの友野一希(19、同志社大)の3人で挑むことになった。本来ならば、初優勝を狙えたはずの宇野が右足の甲を痛めて状態が万全ではない。宇野は20日の公式練習を5分ほどで切り上げ、会場を去る際、一人で歩けない状態だった。それでも21日には公式練習に参加、出場の意思を示しているが、4回転はトゥループ1種類しか跳ばなかった。強行出場しても本番ではプログラムの難易度を落とすことになると予想される。

 そうなると平昌五輪ではSPで失敗。フリーで追い上げて5位に入り、今大会で雪辱を期すネイサン・チェン(アメリカ)や、4位に終わりメダルを逃した金博洋(中国)らが4回転で稼ぐ技術点が宇野にとって脅威となる。また平昌五輪では、五輪史上初の4回転ルッツを成功させて6位に入ったヴィンセント・ジョウ(17、アメリカ)や7位のドミトリー・アリエフ、8位のミハイル・コリヤダのロシアコンビも表彰台を狙っている。