右足甲を痛め5位発進となった宇野はフリーで逆転可能か?(写真・ロイター/アフロ)

 フィギュアスケートの世界選手権の男子シングルスSPが22日、イタリア・ミラノで行われ、平昌五輪銀メダリストの宇野昌磨(20、トヨタ自動車)は怪我の不安からプログラムの難易度を落として挑んだが、連続ジャンプでミスを犯して5位発進となった。五輪後に新しいシューズに履き替えた影響で右足甲を痛めた。20日の公式練習ではジャンプが跳べず関係者におんぶされて引き上げるほど。SPでは、右足の負担を減らすために冒頭の4回転フリップを4回転トゥループに変え、続く連続ジャンプからは4回転を外して3回転サルコー+3回転トゥループに変更したが、3回転サルコーから連続ジャンプに移ることができず、3回転トゥループが2回転トゥループになるミス。最後のトリプルアクセルのあとには、引っかかってリズムを崩すシーンまで。自己ベストの104.87から10点以上下げる94.26の5位に終わった。SPトップのネイサン・チェン(18、アメリカ)は101.94で、宇野とは7.68点差となった。

 今大会の成績で来年埼玉で開催される世界選手権の出場枠が決まるが、初出場の友野一希(19、同志社大)がノーミスの演技で82.61点をマークして11位に食い込み、歓喜の涙を流したが、平昌五輪代表の田中刑事(23、倉敷芸術科学大大学院)は、トリプルアクセルがダブルアクセルとなる大きなミスをする80.17点で14位と出遅れた。各国上位2人の順位合計が「3位から13位以内」でないと出場枠「3」をキープできず、現状では、宇野の5位プラス友野の11位の「16位」で出場枠が「2」に減るピンチとなっている。

 試合後、宇野は、痛めた右足甲について「大丈夫。集中力とアドレナリンが出たことで、あまり痛みもなく周りの方のサポートもあって問題ない状態で取り組むことができた」と語った。

 そして逆転を狙うフリーに向けて、「本来、絶対に跳ばねばならないジャンプに失敗してしまったところが問題ですが、そこを引きずらずにフリーに向かって頑張りたい。今回は簡単なジャンプにして失敗してしまったが、足的には痛くなかった。(来年の世界選手権出場の)枠のこともあるし、構成を攻めたいと思う。周りの方はあまりよく思わないかもしれないですけど、攻めていきたい」とフリーでは、平昌五輪と同じく4回転を3種類4本跳ぶプログラムで挑むことを示唆した。

 宇野の逆転は可能なのか。右甲部の影響を専門家はどう見たのか?