朝食といえば「ごはん(コメ)派」か「パン派」かに分かれるのが長年の相場でしたが、最近、「次世代の朝食」市場を狙ってグラノーラやビスケットを朝食に提案する動きがみられます。食物繊維を豊富に含むことで注目されているスーパー大麦を使った最新のグラノーラ商品や、ビスケット菓子「ビスコ」の朝食向け商品といったものまで、食品各社が力を入れ始めています。

[イメージ]朝食のシリアル市場ではグラノーラが圧倒的になってきました(写真:アフロ)

 コメ、パン以外の朝食では、コーンフレークといったシリアル食品がありました。日本スナック・シリアルフーズ協会のまとめによると、2016年のシリアル市場の生産規模は621億円で2009年の2.5倍近い規模と急成長中。実はその市場全体の約7割をグラノーラが占めているといいます。今やシリアルといえばグラノーラになっているのです。

 グラノーラは麦やトウモロコシなどの穀物加工品とナッツなどを砂糖やハチミツなどと混ぜてオープンで焼いたもの。コーンフレークなどはどちらかというと子供向けのイメージがありましたが、グラノーラは手軽で栄養価が高く、若い女性などに人気を博しているといい、「20~40代の女性を中心に幅広い世代に支持いただいている。職業も主婦から会社員まで幅広い」(日清シスコ)。スーパーマーケットなどでは果実入りのグラノーラが多く並んでいます。
 
 さらに2016年ごろから注目が高まっているのがオーストラリアで開発された機能性大麦「スーパー大麦バーリーマックス」を使ったグラノーラ。

 スーパー大麦の開発、輸入を手がけてきた帝人によると、レジスタントスターチなど3種類の発酵性食物繊維を多く含み、それぞれの構造の違いから、腸内での発酵スピードが異なり、三段階で腸の奥まで届くといい、腸内環境の改善が期待できるといいます。

 日清シスコでは一般的な大麦に比べ、2倍以上の食物繊維を含むスーパー大麦を使った「1日分のスーパー大麦グラノーラ」を2017年から市場に投入、人気を得ています。

 同社では「女性の社会進出も急加速し、朝食はなるだけ簡便に済ませ、心身共に健康で自分らしく時間を使い、有意義な人生を送りたいニーズがさらに高まると考えている」とグラノーラが朝食の定番化するとみており、スーパー大麦のグラノーラがさらにシリアル市場拡大の起爆剤につながると期待しています。

 スーパー大麦は市場投入時から話題になり、当初の輸入量を上回り、品薄状態が続いていましたが、帝人では「2018年の素材供給に関しては、オーストラリアでの作付け面積も4から5倍に増やし、オーストラリアでの収穫量から十分量を確保できるように進めている。今後は中食や外食の領域でも採用が増えるよう努力したい」と話しています。

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