大谷の開幕メジャーは決定的だが、米メディアからは反対意見が(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)がキャンプを打ち上げた。最終登板は、24日(日本時間25日)、マイナー相手の紅白戦に先発して、85球を投じて打者21人と対戦、2安打2失点だった。全5試合に投げオープン戦は2試合、残り3試合は、練習試合、紅白戦だったが、すべてに失点。オープン戦では2試合に投げ2回3分の2で9安打9失点で被本塁打が3の成績に終わり、打者としては、28打数3安打、9奪三振で本塁打はない。それでもすでに開幕メジャーの方針は決定しているようだが、「通用する」と太鼓判をもらえるような結果を出せておらず正式な開幕ロースターの25人が発表されていないだけに米国メディアからは懐疑的な意見が絶えない。

 米国スポーツ専門メディアのESPNも「ロサンゼルス・エンゼルスは次の数日で難しい決断を迫られる。大谷翔平は開幕ロースター入りするだろうか」と記事で問いかけた。

「おそらく、その決断は容易だろう。春キャンプを終え、大谷は出場が限られたマウンドと打席で苦戦を強いられた」と開幕メジャーに否定的な意見を展開。キャンプ最後の紅白戦については、「マイク・ソーシア監督は『素晴らしい投球』とコメントしたが、大谷は85球を投げてストライクは47球で、5人を(四球で)歩かせ、1人に死球、2度のワイルドピッチを犯した。直球は92マイル(148キロ)から94マイル(151キロ)で、これまでの登板よりも速度が落ちていた。大谷は、試合後に『直球よりもスプリットとチェンジアップを試したことで、球速が落ちたのかもしれない』と話していたが、それには疑問が残る」と斬った。
 
 そしてオープン戦ではなくマイナー相手の紅白戦で大谷を登板させた理由として、こういう調整方法が近年の流れではあるが、「プレッシャーをかけたくなかったこと」「オープン戦で85球を投げることができると信じていなかったため球数が管理できるマイナー相手の紅白戦に投げさせたこと」と断定的に書いた。

 その上で「ソーシア監督は『素晴らしい投球』とコメントしたのかもしれないが、マイナーリーグの打者相手に5つの四球を出したことは、エンゼルスの地元開幕となる4月2日のクリーブランド・インディアンス戦で先発する準備ができていないという明らかなサインである」と続け、先発濃厚とされる4月2日のインディアンス戦での起用プランを批判した。

 同紙は、大谷が複数球団での争奪戦になった際に、その条件として、マイナーで開幕を迎えることが省かれていたのではないか、と推測。そして「エンゼルスは大谷を長期的な視野で見て、彼の成長にとって最も必要なことは何か、球団にとって今ベストなことは何かを考えて選択する必要がある。それは、3月29日にアナハイムのベーブ・ルースとして皆の注目を集めることなく、速球の制球力を鍛え、登板と打席で良い結果を見せることのできるマイナーリーグで開幕をスタートさせることだ」と、マイナースタートを提案した。
 
 また大谷の「開幕へやるべきことはすべてやったが大変だった。毎年のことで日本でもそうだが、開幕で100%だったことはない。今回も同じだと思う」というコメントと、いつ先発するのか?の質問に「マイク・ソーシア監督に聞いてください」と答えたことを紹介。

「このような状況ならば、彼が3Aで開幕すべき理由が増える。思い出してほしい。足首のけがで、彼は去年、日本で25イニングしか投げていない。制球にも欠け、打者19人を歩かせた。(ただこれは)140イニングを投げ、174三振を奪い、防御率1.86を記録した2016年のフォームを取り戻そうとする投手から出た影響かもしれない」と続け、現在の制球難の原因が、昨年の故障にあり、大谷自身に自信がないため、このようなコメントを出していると推測した。

 大谷は日ハム時代からこういう形のコメントを出していることを米国メディアはまだ知らないようである。