このところ日本でもキャッシュレス化が進むという話を耳にする機会が増えていますが、カードや電子マネーを持つと、ついついお金を使ってしまい、なかなか貯金できないというのが一般的なイメージでした。しかし、これとは正反対の調査結果が出ています。

写真:アフロ

 カード会社であるジェーシービーが、全国の男女1000名(20歳から69歳)に対して実施した調査によると、キャッシュレス派(クレジットカードや電子マネーをよく使う人)が昨年1年間で貯金できた金額は87.6万円でしたが、現金派の人は32.5万円と半分以下でした。この調査を見る限り、キャッシュレス派の方が圧倒的にお金を貯められるということになります。ちなみに、調査対象者の中で、自分はキャッシュレス派と認識している人は34%、現金派は40%、残りは「どちらともいえない」でした。

 もちろん、このデータだけでキャッシュレスの方がお金が貯まりやすいと結論付けることはできません。この調査には年収のデータがありませんから、キャッシュレス派の中には、以前からクレジットカードを使っていて、比較的年収の高い人が含まれている可能性があります。もともとの年収が高ければ、貯金額が大きくなるのは当然の結果と考えることも可能です。

 しかしながら、キャッシュレス派と現金派で、2倍以上も貯金額が異なるというのは、やはり興味深い結果といってよいでしょう。

 クレジットカードや電子マネーは、お金を使う実感がなく、ついつい使ってしまうという欠点が指摘されていますが、一方で、すべての支出が記録として残るというメリットもあります。現金の場合、細かく家計簿を付けていない限り、自分がいくら使ったのか分からないというケースがほとんどですから、お金の管理という点では圧倒的にキャッシュレスに軍配が上がります。キャッシュレスの方がお金を貯めやすいのは、管理のしやすさが大きく影響している可能性が高いでしょう。

 自分がいくら使ったのか、常にしっかり記憶できて、セルフマネジメントに自信のある人なら現金でも大丈夫ですが、お金の管理に自信がない人は、やはりキャッシュレスにしておいた方が豊かな生活が送れそうです。
 
(The Capital Tribune Japan)