イベントサイトやECサイトなどを運営するリンクバル(本社:東京都中央区)が、飲食店を通じて人々の偶然の出会いを仲介するリアルタイムマッチングの実証実験を行った。飲食店などには、効果的に集客したいというニーズもあることから、新たな試みとして注目される。

リンクバルの参集アプリのサービスイメージ

 実験を行ったのは、リンクバル、京セラコミュニケーションシステム(本社:京都市伏見区)、KCCSモバイルエンジニアリング(本社:東京都港区)の3社。

 リンクバルサービスの会員ユーザーが、飲食店で食事中にほかの誰かと一緒に食事したいと思ったときに、店内に用意されているボタンを押すと、店の半径1km以内(徒歩圏内)にいるユーザー会員のスマートフォンに通知が届く。通知を受け取ったユーザーは、参加したいと思ったら現地に足を運ぶという仕組み。手軽で安価なネットワークを用いたリアルタイムマッチングサービスの試みだ。

 3社は、実証実験を通じて、サービスニーズの確認や、ユーザーの満足度、位置情報と到着時間の相関、ボタンを押した回数と到着時間の相関などについて分析する。

 リンクバルは、イベントECサイト「街コンジャパン」の運営や、出会い創出のための会員向けマッチングサービスを展開しているが、リアルタイムな出会いへのニーズが高まってきたことに気づいたという。

 また、以前のように職場や友人間のコミュニティーが希薄になるなか、偶然の出会いが以前よりも減っているのではないかという問題意識が実験の背景にある。

 外見や年収・職業などで検索し、マッチングする従来のマッチングアプリなどとは異なり、時間と場所が一致したユーザーによる、偶然であるがゆえの運命的な出会いを増やすことができるという期待がある。

 ウェブサイトやスマートフォンのアプリを利用した出会いは、世界的にはスタンダードとなりつつあり、日本でも今後、ニーズの高まりが予想されている。飲食店での効果的な集客や回転率向上などに活用できる可能性もあり、今後が期待されそうだ。