松坂大輔の12年ぶりの先発は黒星に。どう評価すべきか(資料写真・黒田史夫)

 中日の松坂大輔投手(37)が5日、ナゴヤドームで行われた巨人戦に移籍後初登板初先発して5回、96球を投げ8安打3失点(自責点2)で負け投手となった。公式戦の登板は、ソフトバンク時代の2016年10月2日の楽天戦以来で、日本での先発となると西武時代の2006年9月26日のロッテ戦以来、実に12年ぶり。試合後、本人は、反省と勝てなかった悔しさを口にしたが、投球自体については「全体的に悪くなかった」と手ごたえを感じとった。森繁和監督(63)も「次につながる」と次回先発を約束した。松坂は、本当に復活したのか。この96球の内容をどう評価すべきなのか。

 え?95キロ?
 立岡への初球はスピードガンの不具合で95キロと表示されたが、ストレートでストライクをとった。続く2球目も135キロのストレート。それは復活マウンドに立った松坂の意思表示のようにも見えた。

 わずかにバットの芯を外したが打球は不運にも、二塁の高橋の右を襲う。高橋は踏ん張って一塁へ送球したが間一髪の内野安打。坂本への四球などで一死一、三塁とピンチを作りゲレーロにはレフト前に痛打された。

 あっさりと先取点を許して、なお一、三塁と大量失点の不安が残したが、ここからが圧巻だった。

 マギーには138キロの釣り球でスイングアウト。売り出し中の岡本には意表をつくような緩いカーブから入ってカウントを稼ぎ、最後は外角低めの138キロのカットボール。岡本は腰砕けの空振りをした。

「場面場面で三振を取れるのが理想。結果的に2人から三振を取れたので良かった」と松坂が振り返った場面だ。

 2回も先頭の亀井に対してカウント1-2からインサイドの142キロのストレート。変化球待ちだった亀井は思わず手を出してバットに当てることができなかった。松坂のインサイドワークが上回った。

 松坂は追加点を3回にも奪われたが、内外野の間に打球が落ちるアンラッキーなヒットで塁が埋まり、無死満塁となるもツーシームでマギーを併殺に。1点をやって2つのアウトをとった。だが、続く岡本のショート正面のゴロを京田が一塁へとんでもない悪送球。森監督が「(松坂の初登板で)野手がかたくなった」という場面。さらに1点を献上したが、ミスがなければ1点止まりだった。