斎藤佑樹の今季初先発はノーヒットながら8死四球1失点で4回途中降板となった(資料写真・黒田史夫)

日ハムの斎藤佑樹(29)が7日、東京ドームで行われたロッテ戦で今季初先発したが、4回二死満塁で交代を告げられ勝ち負けがつかなかった。ノーヒットながら8四死球1失点という珍記録となったが、その打たれていないピッチングをどう評価すべきなのか。試合後、2軍降格が決定したようだが、栗山英樹監督は、今後、佑ちゃんをどう起用していくつもりなのだろうか。

 皮肉を込めて表現するのならば、やはり佑ちゃんは“持っている”のだろう。

 8死四球と大荒れピッチングで、わずか1失点で、しかもノーヒット。とにもかくも斎藤はゲームを壊しそうで壊さなかった。

 まず投球内容を見ていこう。

 立ち上がりからKO寸前だった。一死から新人の藤岡祐大を明らかなボール球で歩かせ、続く早大の後輩の中村奨吾には、抜けたボールが背中に当たった。4番の井上晴哉に対しては、慎重に低めへの変化球を徹底した。1-1から誘い球のツーシームを内側に投げたが、井上は反応しない。結局、“打ちたがり”の井上でさえ、簡単にボールを見極めて満塁となり、要注意の鈴木大地は、ショートフライに打ち取っておきながら、新人の菅野剛士への初球のカットボールがひっかかり足に当てた。押し出しの失点である。さらに満塁のピンチに福浦和也に対してはストライクを先行させてタテに落とすカットでスイングアウトにとった。

 そこから一度は立ち直った。2回は打者3人で料理。3回も中村を歩かせたが、井上のジャストミートはショート正面。続く鈴木の打席で中村がエンドランでスタートをきったが、捕手の清水優心の好スローに助けられ打者6人できっちりと終わらせた。「丁寧に粘り強く」。チェンジアップを有効に使いながら打ち損じを誘う。そういうスタイルにロッテ打線をはめかけていた。

 だが、6-1という大量得点がありながら、4回にまた制球が乱れる。
 一死から菅野を四球。ベンチで栗山監督が頭を抱えた。福浦に対してはわずかに芯を外させて深いライトフライに抑えたが甘いボールだった。清田育宏にファウルで粘られ四球で歩かせ、9番の田村龍弘に6つ目の四球を与えたところで栗山監督が出てきた。井口和朋へのスイッチ。
「しょうがない」。斎藤の口元は、そう呟いたように見えた。
 結局、ノーヒットで斎藤はマウンドを降りることになった。
 その井口が荻野貴司をセンターフライに打ち取ってピンチを切り抜け、この試合、打線は、中田翔、レアードらの一発を含む6本塁打と大爆発して9-6でロッテを下して5連勝である。
 

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