圧巻のピッチングで2勝目を飾った大谷の投球(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

エンゼルスの“二刀流”大谷翔平(23)が、今度は投手で全米に衝撃を与えた。8日(日本時間9日)のアスレチックス戦で、7回一死まで完全試合を続ける1安打12奪三振の圧巻ピッチングで2勝目を飾ったのだ。全米メディアもすぐさま興奮気味に反応した。

地元のオレンジカウンティ・レジスター紙は「エンゼルスのルーキー、大谷が地元デビューの登板でパーフェクトに迫る」との見出しで「エンゼルスタジアムに衝撃を起こした」と報じた。同紙は、7回一死からマーカス・シミエンに左前安打を許して、完全試合が消滅した瞬間について、こうレポートした。

「打球が、三塁手ライアン・シンフと遊撃手アンドレルトン・シモンズの間を抜けると、満員となった4万4742人の多くからは低いうめき声が上がった。それからファンは立ち上がり、日本から来た23歳のルーキーに大きな感謝の拍手を送った。ただ、これは彼が受けた最初のスタンディングオベーションでも最後のものでもなかった。もう一度、7回の最後にアスレチックスのマット・オルソンを三振に仕留めた後に起きた」

 スタジアムの興奮は地元メディアから見ても異例だったようだ。

CBSスポーツも「大谷が素晴らしい1週間を完全試合未遂で締める」との見出しで、ベーブ・ルース以来となる、投手として登板後、10日以内に3試合連続本塁打を果たした、この1週間を振り返りながら“二刀流”大谷を絶賛した。
「大谷は2度目の先発でもアスレチックスを抑えた。セオリーでは、最初の対戦では投手、2度目の対戦では打者が有利とされる。しかし、大谷は投手でもあり、打者でもあることから、このような慣習は当てはまらないのかもしれない。その証拠に大谷が6回までどうやって完全試合を進めてきたか考えてみてほしい」と、アスレチックスの対策を振り切って圧倒したピッチング内容を評価した。

 そして、「残念ながら大谷は7回一死でシミエンに安打を許し完全試合は未遂で終わった」と、大記録を逃したことを残念がった。
 同メディアによると、この日の大谷は、91球の投球数のうち、24球で空振りを奪っているという。その内訳は、34球投じたスプリットで16個、42球のストレートで8個の空振りがあった。ストレートの最速は、99.6マイル(約160キロ)に達し、最遅は、68.5マイル(約110キロ)のカーブ。「速度の差は31マイル(約50キロ)あった。ありえないことだ」と、その緩急を使った投球技術を讃えた。
完全試合とはならなかったが、「シーズンが終わるまでに(大谷が完全試合を)達成しないということではない」と、今後、どこかで大記録をやりそうだと予測した。

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