西武の先発十亀は7回を3失点(自責点2)に抑えたが独り相撲で連勝ストッパーとなってしまった

西武の開幕連勝がついに「8」で止まった。10日、ZOZOマリンでのロッテ戦。西武は2回にメヒアのタイムリー二塁打で先制したが、2-5のスコアで逆転負けを喫した。西武の前身となる西鉄ライオンズが1954年に開幕11連勝を記録して以来となる64年ぶりの開幕9連勝は記録できなかった。

 それでも、試合後、辻監督は笑っていた。
「十亀の独り相撲。あれだけミスが出たらね。負ける時は、こういう時。ミスが出て打てないと」
 4回まで完全試合を遂行していた先発の十亀は、5回、先頭の井上にセンター前ヒットを打たれた。
 記録が途絶えた動揺を見せず続く鈴木を一塁ゴロに打ち取ったが、山川がジャックル。併殺どころか、二塁封殺もできず、ひとつアウトにするのが精一杯。
 二死をとったが、福浦を歩かせた。一、二塁から清田の十亀の足元を襲うゴロにグラブをドンピシャで差し出して好捕しながらも、余裕を持ちすぎたのか、一塁への送球が、とんでもないやまなりとなった。ジャンプした山川のグラブがまったく届かない悪送球。痛恨の「独り相撲」で同点にされたのだ。

 さらに6回には機動力を前面に押し出す“井口野球”の罠にはまった。

 先頭の荻野にぶつけて、無死一塁にしてしまうと、続く藤岡の打席の初球から盗塁を決められた。本格的に捕手としてのスタートを切った森の弱点を突かれた。藤岡にはバントで三塁へ送られて中村にも四球。その中村にも、盗塁を許して試合の流れをロッテに明け渡す。井上はレフトへの大飛球。これが犠飛となりヒットなしで逆転の1点を献上したのである。

 7回にも十亀はマウンドに上がったが、この日、ロッテの球団記録となる通算2162試合出場を果たした福浦に二塁打を許し、自らの暴投で、走者を三塁へ進めてしまい、また田村に犠飛。

 代わった2番手の高木勇、3番手の野田も、怪我の浅村に代わって二塁に入っていた外崎のトンネルなどが絡み、また犠飛で1失点。李に浴びたセンター前ヒットがダメ押しの5失点目となったが、タイムリーで失ったのは、この1点だけ。ロッテの緻密で狡猾な野球にまるめこまれたやりきれなさだけの残る連勝ストップだった。

「十亀は良かったよ。(ロッテ先発)石川を早めに攻略できればね。のらりくらりとシンカーでやられたね」

 指揮官の敗因分析は、ここまで。

 連勝ストップにも、辻監督を笑顔にさせたのは、セーブシチュエーションではない4点差でロッテの守護神の内をひきずりだして苦しめた9回の攻撃にあった。