中6日が守られることで実現した「サンデー・翔平」がエンゼルスの新ルールとなる?!

エンゼルスの大谷翔平(23)は10日(日本時間11日)、敵地のテキサスで行われたレンジャース戦に9回二死走者なしの場面で代打出場、44歳のメジャー最年長投手であるバートロ・コロンに対して二塁ゴロに倒れた。本来ならば、DH出場予定の日だったが、ベンチスタートとなった。それでもマイク・ソーシア監督は、11-1の大差があったにもかかわらず最後に大谷を初めて代打として打席に立たせた。

 ソーシア監督は、試合前、今日11日(日本時間12日)のレンジャース戦に大谷をDHでスタメン復帰させることと、次の投手としての先発が、15日(日本時間16日)の対ロイヤルズ戦になることを明らかにした。ちなみに、レンジャースの先発は左腕のマット・ムーア。大谷が左腕と対戦するのは初めてとなる。

 今季エンゼルスは、大谷を“二刀流”で使うため、投手としては中6日での起用を決めてスタートをきった。開幕投手のギャレット・リチャーズから、2番手のタイラー・スキャッグス、3番手のマット・シューメイカー、4番手の大谷、5番手のJCラミレス、6番手のパーカー・ブライドウェルというローテー6人制を敷いていた。メジャーでは異例のケースだ。だが、ブライドウェルが不調でマイナー降格、ラミレスが肘を痛め、シューメイカーも上腕部を痛めて離脱、2人が故障者リスト入りした。

 アンドリュー・ヒーニーがそろそろ先発復帰しそうだが、現在、ベンチ入り登録している先発メンバーは大谷、リチャーズ、スキャッグスの3人だけ。苦しい台所事情を考えれば、緊急事態として大谷に中5日登板指令が出てもおかしくなかったが、ソーシア監督は、中6日のスケジュールを守った。

「常に大谷の健康状態を専門スタッフがチェックしている」とソーシア監督は言うが、故障を防止しながら、大谷をDHとしても起用するには、日ハム時代から、そうしてきた中6日調整が一番と判断しているようで、今日11日(日本時間12日)のレンジャース戦には、21歳の新人のハイメ・バリアを先発に抜擢する。

 大谷は、15日(日本時間16日)にロイヤルズ戦で先発登板した後は、22日(日本時間23日)に本拠地で行われるインターリーグ(ナ・リーグとの交流戦)のジャイアンツ戦に先発予定が組まれている。ここでも引き続き中6日がキープされる方向だ。

 地元メディアは、中6日登板が守られると、ずっと日曜日に大谷が先発することになるスケジュールに注目した。 ロサンゼルス・タイムズ紙は、「翔平と日曜日。新しいエンゼルスのルールか?」との見出しの記事を発信している。
「翔平と日曜日という新たにできつつあるエンゼルスの慣習は、今週も続き、驚異のルーキーの次なる先発はカンザスシティーでのシリーズ最終戦になる模様だ。アメリカン・リーグの週間最優秀選手に選ばれた大谷は3度目の登板に臨む。過去2度は、いずれも日曜日だった」

 日本のプロ野球では、《サンデー○○》といった称号が、よく使われるが、ローテー5人制で、先発投手は100球前後の投球数を守り、中4日登板が基本のメジャーにおいては、中6日で、毎週、決まった曜日に投げるという投手の登板スケジュールは異例なのだ。だから「サンデー翔平」は新しいルールとして注目される。
 しかも、日曜のゲームには観客動員に大きな期待が寄せられる。「サンデー翔平」が、確立すれば、日系コミュニティや、日本からの観光客が、大谷を目当てにどんどんスタジアムに押し寄せている状況へのさらなる追い風ともなる。
「サンデー翔平」が成功すればメジャーに新しい価値観を生み出すことは間違いない。