副業を解禁する企業が増える中、パラレルワークをこなすビジネスパーソンが増えています。フリーランスで働く人は横ばいでしたが、副業としてフリーランスで仕事をする人は着実に増えています。

出典:ランサーズ「フリーランス実態調査2018年版」

 クラウドソーシング大手のランサーズが4日に発表したフリーランス実態調査2018によると、2018年のフリーランス人口は2017年との比較でほぼ横ばいの1119万人になると推定されており、これは日本の労働力人口の約17%を占めています。フリーランスの中には、自営業者として専業で取り組んでいる人と、副業など専業ではない形で取り組んでいる人に分かれますが、副業として取り組んでいる人は744万人と全体の7割近くに達します。

 フリーランス人口そのものは2017年との比較でほぼ横ばいですが、副業として取り組む人の数は増加する見込みです。これは人手不足が深刻化し、失業率が低下していることと関係している可能性が高いでしょう。

 総務省が発表した2月の完全失業率は2.5%と極めて低い水準となっています。これは完全雇用に近い水準ですから、会社で働く意思と能力のある人のほとんどは会社に雇われていることになります。そうなると、高齢者くらいしか労働者予備軍はいませんから、フリーランスで働く人の人口もそれほど増えないことになります。

 一方、会社勤めをしながら別の仕事を持つ、いわゆる「副業」に対する関心は高まっており、一部の企業では副業を解禁するところも出てきました。そうなってくると、副業としてフリーランスの仕事をする人が増えますから、こうした人たちがフリーランスの市場拡大を後押しする結果となるわけです。

 空前の低失業率という現状を考えると、当面の間、フリーランス市場が急拡大する可能性は低いでしょう。一方、副業を始める人は増加する可能性が高いですから、フリーランス市場もそれに合わせてジワジワと拡大することになるのかもしれません。

 職種別でもっとも多いのは接客・作業系の仕事で、次いでビジネス系、IT系となっています。小売店や外食などにおける接客業務は常に人手不足の状態が続いています。シフトの関係上、スキマ時間にだけ働くというのは難しい職種ですが、今後も接客の仕事に従事する人は増える可能性が高いでしょう。またホワイトカラー層の副業が増えれば、営業などビジネス系の職種の増加も考えられます。
 
(The Capital Tribune Japan)