ディーン・フジオカの主演ドラマ「モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-」(フジテレビ、木曜よる10時)が19日からスタート。同ドラマは、日本では「巌窟王(がんくつおう)」として知られるフランスのアレクサンドル・デュマの小説「モンテ・クリスト伯」が原作。初回の平均視聴率5.1%で船出となった。

純朴な青年から“復讐鬼”へと変貌

 小さな海辺の町で漁師をしている主人公・柴門暖(さいもん・だん)をフジオカが演じ、愛する女性、目黒すみれ(山本美月)との結婚式の日、突然、冤罪という名の地獄に堕とされる。身近に潜む悪意によって愛、将来、自由、仕事、自尊心のすべてを奪われてしまったことをきっかけに、純朴な青年から“復讐鬼”と化し、自分を陥れた3人の男に復讐を果たしていくというストーリーだ。

 共演には山本のほか、暖が勤務する守尾漁業の社長・守尾英一朗役に木下ほうか、先輩船員・神楽清役に新井浩文、後輩船員・南条幸男役に関ジャニ∞の大倉忠義、地上げ屋の寺角類役に渋川清彦、刑事の入間公平役に高橋克典。そのほかにも風吹ジュン、伊武雅刀、稲森いずみをはじめ、注目の若手俳優・高杉真宙、葉山奨之など、豪華キャストが名を連ねる。

 第1話から、暖の乗る漁船「海進丸」が遭難事故に巻き込まれてしまう波乱のスタート。船長バラジ・イスワランを亡くしながらも無事に帰港したが、後に、船長がラデル共和国のテロ組織ククメットと関係があったことが判明し、自身も警察にマークされる身となる。そして、保身を図る警視庁公安部の刑事・入間の策略により、暖は異国の監獄に送られ残酷な拷問を受ける。時が経ち、独房で息絶えそうになるその時、暖の前に高齢の男が姿を現す。

 暖の周囲には入間刑事をはじめ、暖のせいで船長になれない先輩・神楽、すみれに思いを寄せ、暖に嫉妬している南条、幼馴染みで地上げ屋の寺門といった、一癖も二癖もある人物がいて、その複雑な人間模様が織り成すミステリーが大きな見どころとなっている。息つく暇もない話の展開は、最初から最後まで飽きさせない。

 また、映画を観ているかのような重厚なカメラワークがシリアスなストーリーによく似合い、迫力や映像美を盛り上げる。美しくボケた漁村の夜景をバックに暖とすみれが会話するシーンやキスシーンは、実にロマンチックだ。映像的な面からも、完成度の高いドラマになりそうだ。