波瑠(2015年撮影:志和浩司)

 波瑠が一途な熱血漢の女刑事役で主演するドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日系、木曜よる9時)が、多彩なキャストの魅力全開で楽しめる。19日に放送された第1話の平均視聴率も14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好スタートを切った。

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波瑠、猪突猛進型、一途で強いまなざしのヒロインに 鈴木京香と名バディの予感も

 NHK朝ドラ『あさが来た』で一躍ブレーク後、ドラマ出演の絶えない波瑠はまさに絶好調だ。今回演じている矢代朋は、空手家の父親のもとに生まれ、卓越した身体能力と柔術を駆使する熱血刑事で、不器用ながらも一途な性格の持ち主。警視庁捜査一課の特命捜査対策室第6係(文章解読係=捜査資料の倉庫番)に配属されるが、周囲を巻き込みながら、本来の守備範囲を超えて未解決事件の捜査に果敢に乗り出していく。

 劇中では、魔女と呼ばれる先輩刑事・鳴海理沙(鈴木京香)から、大きな目を古代エジプトのシンボル“ホルスの目”にたとえられてしまうシーンがあるが、波瑠の目は大きいだけではなく、本当に強い。『あさが来た』(2015-16年)では京都の豪商の娘から大阪実業界の女傑と呼ばれるまでに時代をたくましく生き抜いたヒロインを演じ、『あなたのことはそれほど』(17年、TBS系)では思い込みが激しく向こう見ずな性格のヒロインを演じたが、まさに猪突猛進型の役にピッタリな一途で強いまなざしは、波瑠の大きな魅力といえるだろう。

 その波瑠を中心に、実力あるキャストが勢揃いしている。前述の鈴木は、波瑠とは初共演。普段は破天荒な朋(波瑠)に苛ついたり呆れたりの理沙(鈴木)だが、捜査時には一心同体のバディ(相棒)ともいえる頼りがいある存在になる。考えるより前に行動に移してしまうアクティブな朋とは好対照に、文字オタクで頭脳を駆使した知性派の刑事、理沙。この体育会系と文科系のコンビが、絶妙のコントラストをかもし出す。同じ6係には遠藤憲一、高田純次、特命対策室全体の室長役には沢村一樹と、いずれも主演級の強力な俳優がキャスティングされているが、早くも名バディの予感がする女刑事コンビには、このぐらい強い俳優を周囲に配置しておかないとバランスがとれないということなのかもしれない。