佐々木希(2011年撮影:志和浩司)

 「佐々木希が可愛い!」 女性ファンのそんな声がネットに躍る。アラサー女性4人の幸せ探しを描くドラマ『デイジー・ラック』(NHK総合1、金曜よる10時)は20日スタートしたが、男性のみならず女性の支持が強い佐々木をはじめ、夏菜、中川翔子、徳永えりの魅力が炸裂している。

 同作は2016年にヒットしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で知られる海野つなみ氏の同名コミックをベースにしている。

 30歳を目前に会社が倒産したうえ恋人にも去られ、突如、子どものころの夢だったパン職人になることを決めたヒロインの楓役に佐々木、高級エステサロンの仕事に邁進する薫役に夏菜、極貧のカバン職人・ミチル役に中川翔子、新婚のえみ役に徳永えり。この幼なじみ4人組のキャスティングがそれぞれにはまっていて、個性的でもあり、楽しい。共演はほかに鈴木伸之、桐山蓮、磯村勇斗、長谷川朝晴、浅香航大ら。

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繊細な情景描写が4人の女性の美しさを際立てる 刺激少なめの物語にほっこり

 佐々木自身アラサーで、昨年、お笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建と結婚。今年2月には30歳を迎え、第1子妊娠も報告し、公私共に充実している。だが、プライベートにおいて佐々木のように、世の中何もかもがうまくとは限らない。年齢を重ねるうちに仕事にせよ、恋愛にせよ、不利になっていく部分もある。そんな悲喜こもごもが、劇中の4人の会話から伝わってくる。

 等身大で描かれるアラサー女性に、SNSなどでも、

 「30歳を迎えたときに、何も自分にはないのかなって焦って何か始めようって気持ち凄く分かる!そして個性的な4人のgirls。大人になっても、自分の性格分かってくれてる人がいるって幸せな事だなぁ〜なんてほっこりちょと熱くなった」といった共感する声が多く寄せられている。

 第1話では、彼女たちの間で「ひなぎく会」と呼んでいるクラス会での演出が印象に残った。男性の集まりだとガヤガヤ騒々しい居酒屋で行われがちだが、「ひなぎく会」は心がほっこりする雰囲気の店が会場となっている。照明も暖色系で、4人の顔の色や表情が柔らかく見え、女性らしさが引き立って描かれている。このあたりの繊細な情景描写は、NHKお手の物という印象だ。

 いまのところ、物語自体は刺激が少なめ。週末の夜に観るドラマとしては、このぐらいゆるいほうが楽しめるかもしれないし、こういうドラマが1本はあったほうがいいのでは、という気にもさせられた。

エンディングのダンスも「可愛いすぎ」と好評

中川翔子(2012年撮影:田村豊)

 また、ドラマのエンディングで披露されるダンスが「可愛すぎ」と反響を呼んでいる。クリスタル・ケイの主題歌「幸せって。」に合わせ、4人が同じ振付のダンスを踊る。「逃げ恥」では星野源の主題歌「恋」にあわせて出演者が踊った“恋ダンス”が大ブームとなったが、今回はどうだろうか。手の動きがメインのシンプルなダンスなので、恋ダンよりずっと簡単で、真似しやすそうだ。今後もしも、ほかのキャストもダンスに加わるようなことがあれば、よりいっそう盛り上がることは確実。ヒットの予感は十分ある。

 次も観たい度 ★★★☆☆

(文:田村豊、写真:志和浩司、田村豊)