寝たきりでも行動はできる。動かなければ成功はない。2018年4月、名古屋市内で行われたパネルディスカッションに出席した筆者。

 「所詮、私の人生ってこんなものだよね」「あいつは良いよな。頭良いし、お金持ちの家に生まれて勝ち組だな」

 日常の生活の中で、こんな他愛も無い会話がよく聞こえてくる。筆者自身、会社経営を通して多くの人と接するが、「結局、佐藤さんは特別だから」と言われることがしばしばある。

 残念ながら、世の中には人の人生を妬み、自分の人生に嘆く人間が数多くいる。それは健常者、障がい者関係なく、人間であれば誰もが抱える悩みかもしれない。

 筆者が、これまでの26年を生きてきて一つだけ分かったことがある。「人を妬み、自分の人生に嘆く人間」の絶対的な共通点というのは「出来ない理由だけを述べ、すぐに行動を起こさない」ということである。

 筆者は自分でも言うのもなんだか、とにかく諦めの悪い性格だ。欲しいものは手に入れるまで、やりたいことはやれるまで追い求め、ひたすら行動を起こす。周りからは「寝たきりなのにバリバリの行動派ですね」とも言われるほどだ。そのおかげで、筆者が手に入れられたものは数知れないし、働く場もその一つだ。
 
 しかし、筆者が「みんなもっと行動しようよ!」というと、多くの人はきっとこんな風に反論するだろう。「もし行動を起こして、失敗でもしたらどうするの?」

 多くの人はここで既に勘違いをしている。それは「成功」という言葉の反対にあるのは「失敗」ではない。「成功」と反対の言葉は「何もしないこと」である。

 そもそも何もしない人、つまりは「行動しない人が」成功するなんてことはあり得ない。次から次へと行動へ起こしていく人は、日々の挑戦の中で多くの学びを得ている。

 「前回は確かこうだったから次はこうなるだろう。もし、今回も駄目でもまた別のパターンでやってみよう」。行き止まりでも別の道を探すように「実行と検証」を繰り返すのだ。

 すると、知らないうちに行き止まりはなくなってくる。正確にはいえば、なくなるというより、経験という直感で「行き止まりの道を選ばなくなる」。ここまで来ると、行動を起こすことが無性に楽しくなってくる。それは成功への地盤を積み上げている証拠でもある。

 一方「行動しない人」は、下手な失敗や損失はしないように思えるが、実は何もしないことで「学びの機会」を失っている。何もしないで周りの様子だけを見てきた人は、なかなか気づかないかもしれない。しかし、行動を起こしてきた人間とそうでない人間を比べてみると、蓄積された知識、体験の総量・質に大きく差が出てくるのだ。

 人生がどんどん豊かになっていく人や、成功への道を歩む人というのは、日々淡々と、しかるべき行動を起こしてきたと言える。だから筆者はこう断言する。

 「行動することで、あなたの人生は変わる」

【連載】寝たきり社長の働き方改革