[写真]ウルトラマラソンで優勝を重ねる重見選手。写真は2016年さくら道のレース

 信州に「走る村おこし」目指す公務員ランナー。長野県で2番目に小さい人口600人の売木村(うるぎむら)の職員、重見高好=しげみ・たかよし=さん(35)が4月13日から行われたウルトラマラソンの「台湾台中横断山岳レース」で優勝しました。各地のウルトラマラソンで優勝を重ねる全国でも指折りの選手。職員の一人としてマラソンなどスポーツを通じた村おこしを進め、スポーツ合宿の拠点化などの成果も。優勝報告のため17日県庁を訪れた重見さんは「村とともに走り続けたい」と決意を語りました。

4月の台湾でのレースは距離246キロ

[写真]ライトを身に着け台湾横断に挑んだ重見選手

 ウルトラマラソンとは、フルマラソンの42.195キロを超える距離を走るマラソンのこと。台湾台中横断山岳レース(台湾ウルトラマラソン協会主催)は4月13日夜スタート、15日朝ゴールの台湾横断コース。総距離246キロメートル、標高の最高地点は信州の槍ケ岳(3180メートル)より高い3275メートルと過酷。重見さんは30時間1分45秒の大会新記録で優勝しました。

 愛知県出身の重見さんは中学時代に陸上選手、その後実業団ランナーで活躍しましたが、ウルトラマラソンの道を選択。単独合宿で長野県南部の売木村を訪れたのがきっかけで村の地域おこし協力隊としてランニングを続けながら地域活動に入りました。その後、村職員に採用され、ウルトラマラソンの優勝経験などの実績を踏まえながらスポーツで村の活性化に取り組む仕事に従事しています。

[写真]横断レースでの体調チェック

 重見さんの“走る戦歴”は多彩。2016年の名古屋城から金沢兼六園まで250キロメートルを走るさくら道国際ネイチャーランで22時間48分48秒で優勝。同じ年の台湾・南横国際ウルトラマラソンでも、120キロメートルの山岳コースを9時間33分37秒で走り優勝しました。

 それまでにも23か国から280人が参加した2015年南アフリカ・サバンナでのビッグ5マラソンで日本人初の優勝。2013年と2015年には東京神宮外苑24時間走で優勝するなどウルトラマラソンでは屈指の存在になりました。

 南アのビッグ5大会はライオン、ヒョウ、ゾウなどがすむエリアを走り抜けるレース。斜度40度を超す坂や3キロメートル走る間に500メートル登るコース、砂地や岩場もあるなど過酷でした。

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