打者・大谷への攻略法はあるのか?(写真・USATODAY/ロイター/アフロ)

 3月終わり、元阪神のジーン・バッキー氏を訪ねた時、彼の母校でもあるルイジアナ大ラファイエット校の試合を一緒に見にいった。

 ネット裏にあるVIPルームに案内されたが、壁には同校出身の大リーガーの写真が飾ってあり、なにげなくそれらを見ていると、いくつか知った顔があった。

 もっとも有名なのは、ヤンキースでプレーし、1978年にはサイ・ヤング賞を獲得したロン・ギドリーだろうが、過去2度オールスターに選ばれた(2014、16)若き日のジョナサン・ルクロイ(アスレチックス)も、こちらを見つめていた。

 レンジャーズ時代にダルビッシュ有の女房役を務めたオールスター2度出場のキャッチャーで、WBCにも米国代表で2度出場、2017年の優勝メンバーでもある。
 今季からアスレチックスでプレーしている。

 その写真を撮り、さらにいくつか球場の写真とともに、彼が4月半ばにシアトルに来たときに見せると、 彼は顔をほころばせた。

「行ってきたのか?」

 バッキー氏の取材でラファイエットに2日ほど滞在したこと、ちょうど大学の試合が行われていたことを伝えると、ルクロイが、意外なことを聞いてきた。

「バッキーさんは、元気なのか?」

 知っているの? と思わず聞き返したが、「会ったことはないが、有名な人だからね」とルクロイ。

 遠い昔、日本で活躍したOBがいたということは、意外に知られた話だそうだ。

 およそ2週間後。

 再びアスレチックスがシアトルに来た時、クラブハウスにいたルクロイのところへ歩いていくと、彼の方から、こう聞いてきた。

「今度は打者か、投手かどっちだ?」

 実は前回、母校の話の他に、エンゼルスの投手・大谷翔平についての話を聞いた。今回は打者・大谷がテーマ。大谷のメジャー初打席でマスクを被っていたのがルクロイであり、その後、4月6日の試合でも、ルクロイはプレートの後ろにいた。

「まずは、どんなことを聞きたいんだ?」