イチローはベンチ入り枠から外れて特別補佐に異動したが、代理人は引退をハッキリと否定した(写真・ロイター/アフロ)

シアトル・マリナーズは3日(日本時間4日)、イチロー外野手(44)を本日付で、球団チェアマンの特別補佐へ異動させることを発表した。
 同リリースによると、イチローはベンチ入りの25人枠とメジャー契約の40人枠のロースターから外れ、今季は試合出場はしない。
 だが、引き続きチームの本拠地ゲーム、遠征試合に帯同して継続的に練習に参加。「イチローはマリナーズのメジャーリーグスタッフ、ハイパフォーマンススタッフ、フロントオフィスとも協力して業務にあたる。外野手、走者、打者として、得た経験をもとに(チームを)補佐。選手や球団関係者への助言も行う」という。

 同発表の中で「我々は、このチームにフィールド外にもイチローがもたらす価値を永続的に取り込みたい。この新たな役割で、それを達成することができる。イチローのクラブハウスでの存在と選手やスタッフと時間を共にすることで勝利を得る機会をさらに改善させることが鍵となる。それこそが我々の最優先事項であり、イチローの最優先事項でもある」というジェリー・ディポトGMのコメントを紹介し、イチローと異例の“生涯契約”を結ぶ考えと、特別補佐就任の狙いと仕事内容を明らかにした。

 球団は「イチローのこれまでの成功の記録、性格、ユニークなものの見方と仕事への規律といったものはチームの若手、ベテランに影響を与えている。今後、試合に出ないということ以外、今行っていることを変えて欲しくない。イチローの契約とチームとの融合は今シーズンの助けとなっていると確信しており、今後も継続していきたい」という考えで、イチローにアドバイザー的な役割を期待している。

また、この合意は2018年のみ。「我々のゴールはイチローが長期間においてシアトルの組織の一員となってもらうことだ。彼の役割は、進展していき、それは2019年、それ以降も、チームとイチローに最も適した形で伝えられていくだろう」と、来年以降は、契約の形態が変わる可能性があることを示唆。現役復帰に含みを残した。

 チームは、この日、イチローの特別補佐というフロント職への異動と同時に、イチローをロースターから外して、外野5人制を廃止して右腕の中継ぎ要因であるエリク・ゴーデルを3Aタコマから昇格させた。今回の異例の処置により、6日(日本時間7日)に可能性のあったエンゼルスの大谷翔平との対決は消滅した。

 今季「試合に出ない」イチローは事実上の引退なのか、それとも2019年以降に現役復帰するのか。その線引きが微妙なところだが、イチローの代理人であるジョン・ボッグス氏は、『彼は引退はしていない。2018年は異なる役割を担い、2019年は、まだ決まっていない』とツイッターにて発信した。
「日本で行われる来シーズンの開幕戦でチームに戻るかもしれない?」との問いに『可能性は常にある。将来はまだ決まっていない』と答えている。
 マリナーズは来年の3月20、21日の東京ドームでアスレチックスとメジャーの開幕戦を行うが、そのゲーム限定での現役復帰の可能性があることを示した。この試合が、“引退試合”となるのかもしれないが、現時点での引退を代理人はハッキリと否定している。

 古巣のマリナーズに6年ぶりに復帰したイチローは、ここまで15試合に出場。44打数9安打、打率.205と低迷していた。故障者が復帰してきたことで、その立ち位置が微妙になっていた。

 
 

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