大谷の快投にマリナーズファンのブーイングが鳴り止んだ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

エンゼルスの大谷翔平(23)が6日(日本時間7日)敵地シアトルのマリナーズ戦に12日ぶりに先発、7回途中に降板したが6安打2失点とゲームを作って3勝目をマークした。マリナーズは、昨年オフに大谷争奪戦に参加して最有力と言われたチーム。ふられた腹いせにマリナーズファンは大ブーイングで大谷を迎えたが、イニングが進むごとに、その声は鳴り止んだ。全米メディアも、大谷とマリナーズの因縁に注目した。
 
 ヤフースポーツもブーイングに焦点を合わせ「大谷がブーイングと戦い、力強い立ち上がりでシアトルが何を失ったかを見せつけた」との見出しの記事を掲載した。

「エンゼルスの二刀流、大谷がマウンドに上がり、ウォーミングアップを始めるとブーイングの大合唱がセーフコ・フィールドに鳴り響いた。これは何も驚きではない。マリナーズのファンは、金曜日の夜にも打者・大谷に向けてブーイングをしていた」と試合の様子をレポート。

「大谷が、青と白でなく赤とグレーのユニホームに身を包んでフィールドに現れた瞬間から、マリナーズファンは、ブーイングをする準備をしていた。大谷は、17年前にイチロー・スズキがしたようにシアトルと契約をすると思われていた。大谷こそが、イチローの1年目だった2001年以来続くチームのプレーオフ連続不出場の記録を止めてくれる選手だと考えられていた。彼がマリナーズの最大のライバルチームと契約するとは誰もが思っていなかった」とマリナーズファンの心情を代弁した。
 続けて「ブーイングは、大谷が投球を続けるに従って消えていった。そして6回を超えると、マリナーズファンのブーイングはほとんど聞こえなくなった。大谷は、彼らを黙らせたのだ」と、場内の情景と共に大谷を絶賛。
「ブーイングは全く気にならなかった。降板は2失点と四球によるもので修正しなければならない。最後は自分自身でとても不満が残った」という大谷の声も掲載した。

 同記事は「大谷が失望感を見せた降板の瞬間だけマリナーズファンは胸を撫で下ろした。だが、それも一瞬だった。1時間もしないうちにエンゼルスの監督や捕手が勝利のクラブハウスで大谷の投球を褒め称え、シアトルのファンは、落胆とともに家へ帰った。マリナーズファンにとって、この敗戦の落胆はさらに長く続くだろう。大谷は、すでに彼らを何カ月にもわたって挫折感に包んでいる」というマリナーズファンの“大谷ロス”の心情で締めくくられている。