日大の大塚学長の声明はガッカリする内容だった。そしてさらなる疑念が……

関東学生アメリカンフットボール連盟が、日大アメフット部の内田正人前監督、井上奨前コーチの当該DL選手への「反則行為の指示があった」ことを認定、2人に事実上の永久追放となる除名処分を下し、当該DL選手とチームへは、それぞれ解除条件つきで来年3月31日までの1シーズンの出場停止処分を下した。だが、その処分が出ても、今なお日大は「反則行為の指示はなかった。指導者と選手の受け取り方に乖離があった」という、これまでの主張を撤回していない。

 30日、日大の大塚吉兵衛学長は「日本大学の今後に向けて」としたコメントを以下のように発表した。

「前監督やコーチの処分、また当該選手やチームに対しては2018年シーズン終了までの『出場資格停止』という教育的な判断をいただきました。本学アメリカンフットボール部選手一同の声明文にあるとおり、選手たちはこれまで指導者へ依存してきた事実を反省し、ことの責任を重く受け止めるとともに、『部の指導体制も含め生まれ変わったと皆さまに認めていただいた時には、私たちが心から愛するアメリカンフットボールを他のチームの仲間とともにプレーできる機会を、お許しいただければ』としております。
 本学としましては、同連盟の裁定を真摯に受け止め、本学アメリカンフットボール部選手たちの気持ちを無にしないよう、誠実に対応いたします。また、本学学生である当該選手が今後の学生生活を充実したものにできるよう支援いたします。あらためて本学の教学責任者として、アメリカンフットボール部のみならず、本学運動部組織のあり方とこのような事案の再発防止に向けて、早急に本学全体の問題として取り組んでまいります」

 どこをどう読んでも「本学がこれまで発表してきた主張を撤回します」とも「白紙にします」とも「見解が間違っていた」という文言もない。「裁定を真摯に受け止め」という言葉も「どう受け止めるか」の具体性に欠けて曖昧だ。アメフット部が関学大に24日に回答した“とんでも回答書”の嘘を関東学連の懸命な調査により暴かれ、もう「言った」「言わない」の水掛け論は通用しないにもかかわらず、今後も「反則指示はなかった。指導者と選手の受け取り方に乖離があった」という主張を続ける気でいるのだろうか。