23人のW杯メンバーが発表された。経験優先でサプライズはなかった。

サプライズなきメンバー発表となった。順当と言えば順当。ワールドカップで勝つためのメンバー構成を考えたとき、ある程度、計算の立つ選手、すなわち経験値と海外経験のある選手が固めるのは仕方なかったのだろう。平均年齢が過去最高の28.2歳となり、海外組も過去最高の15人となったのは、その象徴。

 西野監督が、4年後のカタール大会までの監督を約束されているならば、“次”を意識した若いメンバーにシフトすることもあったのかもしれない。だが、ハリルホジッチ前監督の解任から、1か月ほどでグループリーグ突破の使命を与えられた。時間的制約のある中で、まるっきり新しいチームを作ることなど、ほぼ不可能で、選手の怪我や試合出場などのコンディションを加味すれば、現状では、最良の選択メンバーになったのではないか、と私は前向きに評価している。

 ポルトガルのポルティモネンセでプレーしている中島の落選について賛否があったようだが、中島のプレーしているポルトガルと、乾のいるスペインでは、まるっきりリーグのレベルが違う。乾に怪我が回復する見込みがあるのなら、ここは乾の選択になるのは、理解できる。

 若手登用の議論に対しても、では、それほどアピールした若手は誰?という疑問が浮かぶ。8年前の南アフリカ大会の代表メンバーが、川島、長友、長谷部、本田、岡崎と5人もいることに批判の声も聞こえてくるが、ロシアへ勝負にいくと考えたときに、今回のメンバーに落ち着くのが、残念ながら、今の日本のサッカー界の置かれた厳しい現状なのだ。

 計算の立つ選手を最優先事項としたことで本田、香川、岡崎というビッグ3が入った。岡崎は、怪我があったが、ベストなコンディションならば計算が立つし、本田は確かに全盛期のスピードやキレはなくなっているが、爆発的なフリーキックという武器があるし、キープ力があり、海外のトップリーグで長くプレーしてきた経験とリーダーシップは、大舞台でこそ頼りになる人材だろう。
 西野監督は、香川に「独特のセンス」を期待していた。フルに起用せずとも、相手が嫌がるプレーができる、ひとつのピースとして彼も計算のできる選手の一人だ。

 西野流のサッカーの特徴に、相手によって戦い方を変え、ひとつの形にとらわれないという対応力がある。メンバー発表でポジションを言わず、フィールドプレーヤーとして、まとめて発表したのも、そういうことなのだろう。対応力を求めると、必然、ワールドカップ3度出場が5人、2度出場が6人というメンバー構成に落ち着いたのかもしれない。

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