「試験勉強しなきゃいけないけど、やる気が出ない」「プレゼン資料を作らないといけないけど、モチベーションが上がらない」。やらなきゃいけないことは山ほどあるのに、グダグダと時間だけが過ぎてしまう。皆さんもそんな経験はないだろうか。筆者は「佐藤さんのモチベーションの原動力を教えてください。どうしたら、そんなにやる気が出るんでしょうか?」とよく聞かれる。

写真:アフロ

 筆者もやる気が出ない日や落ち込む日はあるが、基本的には、仕事や日常生活において高いモチベーションで毎日を過ごしているという自信がある。それをどう実現しているのか?

 筆者から皆さんに質問をしたい。

「人間にとって『やる気』『モチベーション』の最高潮はいつだろうか?」

 これまで筆者がこう問うと、多くの方はこう返してきた。

「そんなの簡単じゃないか。それは人から褒められたときでしょう」

 確かにそうかもしれない。人は誰かに褒められたり、認められたりするとやる気やモチベーションが上昇し、「もっと頑張ろう!」と思える生き物であることは間違いないだろう。しかし筆者は、本当の意味でやる気やモチベーションが最高潮となるのは「何かを始めた瞬間」だと考えている。

 例えば、「海外旅行に行きたい!」とか「ダイエットをしなくては!」と思い付いたとしよう。すると、皆さんはとりあえず海外旅行の本を買ってみたり、ウォーキングを始めてみたりすると思う。そしておそらく、誰でもその「やり始めの瞬間」が一番楽しいのではないだろうか。

 しかし問題はここからだ。続けているうちにすぐやる気が無くなってしまったり、すぐ諦めてしまったり……。だんだんと他のことに目移りしてしまったりすることはないだろうか。

 では、どうすればモチベーションが維持できるのか。その答えは簡単だ。それは皆さんが掲げる「到達目標」を「行動目標」に切り替えれば良いのである。

 たとえばダイエットを成功させたいと思ったときに、「3ヶ月に10キロ減量するぞ!」という目標を立ててしまってはまず続かない。おそらく、最初の1週間ぐらいは気合いで継続するだろうが、体重があまり落ちなくなってきた日を境にその習慣が消えていくのがオチである。

 だから、到達目標の「3ヶ月に10キロ減量するぞ!」ではなく、「毎日、体重計に乗る」にすれば良いのである。つまり、その目標を極限まで小さくするのだ。

 そうすることで、2つの効果がある。まず一つは「体重計に乗ることで嫌でも体重を意識する」である。体重計に乗れば当然、自分の体重を見るだろう。すると、嫌でも脳内に「体重」というキーワードが残り、意識する。ダイエットという入り口のハードルを下げることができ、その後の行動に結びつきやすくなる。ここで大事なことは、あくまで体重計に乗った時点で目標が達成されたということである。

 そして、もう一つの効果は「体重計に乗る習慣が身についたら、次の行動目標に移行するハードルが劇的に下がる」というものだ。

 つまり、モチベーションを継続させるには、今の習慣に「超簡単な新しい習慣」を足していけば良いのだ。小さな行動目標を達成してモチベーションをたくさん上げることが、大きな目標を達成させるための第一歩になるのである。