内田監督(右)、井上コーチ(左)が辞任したが、次期監督選びの見通しが立たない

日大アメリカンフットボール部の次期監督選定と一新する予定のコーチ陣選びの作業が進んでいない。日大は関学大との定期戦で起こした悪質タックルの問題を受けて、内田正人監督、井上奨コーチが辞任、関東学生アメリカンフットボール連盟は、その2人を除名、森琢ヘッドコーチに対しては資格剥奪の処分を下したため、現在、日大アメフット部は、学生と一部コーチだけが残り、指導者が空白の宙ぶらりんの状態になっている。

 関東学連は当該守備選手とチームには1シーズンの出場停止処分を下したが、それぞれ条件付きで出場停止処分解除の可能性を残した。チームへの“救済条件”は「原因究明を行い、それを踏まえて実効性のある再発防止策を策定、実施し、抜本的なチーム改革、組織改革を断行し、それらが検証委員会によって確認され、理事会で承認されること」というもの。
 抜本的なチーム改革、組織改革は、イコール、監督、コーチ陣の一新ということになるのだが、その中心とも言える次期監督選びに見通しが立っていないのである。

 そもそも、本来、次期監督を決めるべき日大の人事部長、保健体育審議会事務局長を兼ねていた内田前監督が、6か月の自宅待機となり事実上、その職権を失っているため、次期監督を誰が、どうやって決めるのか?という重要なプロセスが明らかになっていないのだ。

 大塚吉兵衛学長は、25日に行った会見で、新しい監督、コーチの選定について触れ「学生の意見もあろうかと思いますので、部長とか関係者で、実際に学生たちの生の声を聞かないと。学生たちの意見を全面的に取り入れる? 今回はそうしてあげたい」という意見を述べた。
 
 その学生たちは、善意のOBたちに次期監督を推薦してもらうことを求めているという。
 
 だが、今現在、OB会は3派に分裂している。対外的にOB会とされていたものは内田前監督の息がかかった人たちで構成されており、反内田派といわれるOBは、これまで、そこに参加していなかった。今回の問題発覚後、反内田派を中心とした新OB会と、若手OBを主体にした新々OB会の2つのOB会が新設され、しかも、その反内田派の2つのOB会を統合させようという動きまであるという。
 もちろん、学生たちが頼りたいのは、反内田派のOB会だろうが、正式なOB会の声も含めて一筋縄では意見がまとまりそうにない状況にあるのだ。

 加えて、もうひとつ大きな障害がある。
 ある関東のアメフト関係者が言う。