[写真]会見する松森課長

 18日朝に大阪府北部で震度6弱を観測した地震を受けて、気象庁は同日午前と午後の2回にわたり会見した。1995(平成7)年の阪神・淡路大震災との関連性について、松森敏幸地震津波監視課長は「阪神淡路大地震の断層とは強い関係はないと考えているが、今回の地震が他の地域にどんな影響があるか、十分調査しないといけない」との現時点での見解を示した。

【中継録画】大阪北部の震度6弱地震で気象庁が2回目の会見

「有馬-高槻断層帯」の一部にかかっている可能性

[図]震源近くの断層の状況(気象庁の資料より)

 同庁によると、今回の地震は大阪市北区、高槻市、枚方市、茨木市、箕面市で震度6弱、大阪市都島区、東淀川区や豊中市、吹田市、京都市など18の市区町村で震度5強を観測した。震源の深さは約13キロ(暫定値)、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.1(同)と推定されている。

 今回の震源周辺では、1995年1月に阪神淡路大震災(M7.3)が発生している。松森課長は、阪神淡路大震災が起きた「六甲-淡路島断層帯」とは「離れている」と述べ、現時点では阪神淡路大震災と強い関係がないとの見方を示した。

 一方、地震発生場所の近くには「有馬-高槻断層帯」があり、「その一部にかかっている可能性がある。断層の一部として動いたのかまでは現時点では分からない」と述べ、より詳細な解析が必要だとした。

 周辺にはほかにも「上町断層帯」「生駒断層帯」がある。これらとの関係性については「まだまだ分からないところが多い」としたが、10キロと距離が離れているとして、上町断層帯への影響は「少なくなっているとは思う」と述べた。

地震で地盤緩み、雨による土砂災害に警戒を

 今後の見通しについては、発生から1週間程度は同規模の震度6弱の地震が発生する恐れがあると指摘。近畿地方では今後降水が予想されるため、揺れの強かった地域では家屋倒壊や土砂災害の危険性が高まっている恐れがあるとして「今後の地震活動や降雨の状況に十分注意して」と呼びかけた。

 2016年4月の熊本地震ではM6.5地震が発生した2日後に、隣接する別の活断層でより大きな規模の地震が発生した例もある。

 同庁では、今回の地震で地盤が緩み、雨による被害が拡大しやすい状況を考慮して、土砂災害警戒情報の基準を引き下げ、注意警戒を促している。

■18日午前10時からの気象庁会見

動画をもっと見る

■18日午後4時からの気象庁会見

動画をもっと見る