大阪府北部で震度6弱の地震が発生。大阪メトロ今里駅=2018年6月18日午前、大阪府大阪市で(アフロ)

 18日朝に発生し、大阪市北区、大阪府高槻市、枚方市などで震度6弱を観測した大阪府北部を震源とする地震。19日未明には震度4を観測する余震が起き、多くの人が不安な夜を過ごすなど、まだまだ油断できない状況が続いている。気象庁は地震後の記者会見で「大地震の発生のあと、同じ程度の地震が発生した事例があり、揺れの強かった地域では、今後1週間程度、最大震度6弱程度の地震に注意してほしい。特に今後2、3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあり注意してほしい」と呼びかけた。そもそも余震とはどのようなものか。

大阪府北部の地震、「次の地震につながる可能性も」東北大・遠田晋次教授

 気象庁によると、地震発生から約29時間が経過した19日午後1時までに発生した、体に感じる地震は最初の地震を含めて29回(震度1が17回、同2が7回、同3が3回、同4が1回、同6弱が1回)。最大震度7を観測した2年前の熊本地震や2004年の新潟県中越地震などと比べると、余震は少ない印象があるが、それでも地震発生前と比べると活動は間違いなく活発化しており、注意が必要だ。

 そもそも大きな地震が発生した後になぜ余震が起きるのか。地震は地下の岩盤が周囲から押されたり、もしくは引っ張られたりすることによって、急激にずれてしまう現象だ。

 大きな地震が起きると、その影響で周辺の地下では岩盤が不安定な状態になる。それを解消するために続けて発生するのが余震だ。「確度の高い地震予知は不可能」というのが多くの地震学者のほぼ統一の見解だが、実は余震についてはある程度規則性がある。「余震活動は時間の経過とともに減少していく」「規模が大きい余震は少なく、規模の小さな余震は多い」「本震のマグニチュードが大きいと、余震が収まるまでの時間は長くなる」などの性質だ。この性質を基に、予測する手法も存在している。

 ただし、注意が必要なのは、長期的に見れば余震は減っていくが、その過程で時々被害が発生するような大きな余震が発生することがあるという点だ。大きな地震の後にその近くで最初の地震より小さな地震が起きるパターンを「本震─余震型」というが、中には熊本地震のように先行して本震より小さな規模の地震活動がある「前震─本震─余震型」のパターンもある。

 どの地震が最も規模の大きい本震なのかは、一連の地震活動が終わらないと判断することができない。このため、今回の大阪府北部の地震が「本震─余震型」なのか、さらに規模の大きな地震が起こる可能性がある「前震─本震─余震型」なのかは、現段階では分からない。また、余震域と呼ばれる余震が多く発生する場所から離れた場所で地震が起きることもある。

 気象庁は、熊本地震までは「本震─余震型」であるという前提で余震を予測し、余震発生確率を発表していたが、現在は大きな地震が起きた段階では「前震─本震─余震型」の可能性も否定できないことから、すぐに余震の確率予測を発表することをやめ、18日の記者会見のような呼びかけに変えている。

 最初の大きな地震で、建物や地盤の強度が低くなっている可能性もある。片付けなどの復旧活動を行う時は「被害が出るような大きな余震が発生する可能性がある、それはもしかしたら最初の地震より規模の大きい地震の可能性も否定できない」ということを忘れないようにしたい。

飯田和樹・ライター/ジャーナリスト(自然災害・防災)