[画像]2018年6月20日午後6時50分ごろ、はやぶさ2が撮影したリュウグウの画像。左がオリジナル画像、右が画像処理したもの。「そろばんの玉」(吉川氏)のような形をしていることが分かる(画像提供:JAXA、東京大、高知大、立教大、名古屋大、千葉工大、明治大、会津大、産総研)

 小惑星「Ryugu」(リュウグウ)に接近しつつある小惑星探査機「はやぶさ2」の最新の撮影画像について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の吉川真(まこと)ミッションマネージャが21日に記者会見した。画像からはリュウグウの形状が、独楽(こま)のようであり、「そろばんの玉」のようであることが判明。表面には巨大なクレーターのような構造のものも見られるという。

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「ソロモン」?「デス・スター」?

 6月27日前後のリュウグウ到着を目指すはやぶさ2は、順調に航行を続けており、21日正午時点でリュウグウまでの距離が約76キロまで迫っている。到着までに10回予定されている軌道修正は6回まで終了した。到着予定前日の26日に9回目、27日に最後の軌道修正を行う。

 先週14日の会見では、はやぶさ2に搭載した望遠の光学航法カメラでリュウグウまで約920キロの距離から撮影した画像を公開したが、この日の会見では、6月20日に撮影したリュウグウの最新画像を中心に紹介した。

 20日撮影分は午前7時40分(リュウグウまで約122キロ)、同8時5分(同121キロ)、同8時半(同120キロ)、午後6時(同102キロ)、同6時25分(同101キロ)、同6時50分(同100キロ)と刻々と接近するリュウグウの画像を公開した。画像からはひし形のようなリュウグウの形状が分かるようになってきた。吉川氏は「(リュウグウは)形が分かっていなかったので、独楽型で驚いた。この形は科学的には意外だった」と感想を述べた。

 さらに画像を見ると、リュウグウの表面には、直径200メートルほどと思われるクレーターのようなものが見える。直径900メートルほどの小惑星に200メートルのクレーターでは大きすぎる印象を受けるが、吉川氏は直径が7キロ近くあるシュテインスという小惑星にも全体の半分近い穴があるといい、珍しくはないと説明した。

 ちなみにチーム内では、リュウグウにクレーターのようなものが見えたとき、映画「スター・ウォーズ」のデス・スターに似ているという声が上がったほか、形状からアニメ「機動戦士ガンダム」の宇宙要塞ソロモンを連想する声もあったという。当の吉川氏は「そろばんの玉に近いと思う」と例え、報道陣の笑いを誘った。