最大震度6弱を観測した大阪府北部の地震。これまでに何度も起きていたブロック塀による事故が再び起きて犠牲者が出たことで、過去の震災を学ぶ重要性を改めて感じた人も多いのではないか。「震度7の連鎖:首都直下地震を考える 〜福井地震から70年〜」と題した企画展が、防災や災害に関する資料約16万冊を所蔵する「防災専門図書館」(東京都千代田区平河町2−4−1日本都市センター会館8階)で開かれている。12月28日まで。入場無料。

福井地震とはどんな地震だったのか

地元自治体が残している福井地震の記録

 福井地震は、今から70年前の1948年6月28日に発生した都市直下型地震。中央防災会議の「災害教訓の継承に関する専門調査会」がまとめた報告書によると、地震の規模を示すマグニチュードは7.1だった。

 震源の近くでは、住宅の全壊率100%の集落が多数発生。地震の直後から火災も多発し、鉄道、道路、橋などの土木施設にも多大な被害が生じた。死者3769人にも及ぶなど、あまりの被害の大きさからそれまで6までしかなかった震度に、新たに7を創設するきっかけになった地震として知られている。

 企画展では、この福井地震の時に日本を間接統治していた連合国軍総司令部(GHQ)が撮影した写真のパネルや約15分間の動画、記録集のほか、地元自治体が当時のことをまとめた災害誌などを展示。

 1945年の福井空襲からの復興途上にあった福井市が、わずか3年で再び空襲直後のような焼け野原になってしまった様子がうかがえる。また、福井地震をきっかけに導入された震度7を確認・観測した地震として、阪神・淡路大震災(1995年)、新潟県中越地震(2004年)、東日本大震災(2011年)、熊本地震(2016年)のコーナーも設置。それぞれの地震でどのような被害が発生したのかを学ぶことができる。

 このほかにも都道府県別で震度5以上が何回発生したかを知ることができる展示や、耐震対策をテーマとしたコーナーもある。