ドイツがグループステージ敗退(ロイター/アフロ))

ロシアワールドカップのグループFで前回王者のドイツが韓国に0-2で敗れてグループリーグで敗退するという衝撃的な波乱が起きた。ドイツはメキシコに0-1、スウェーデンに2-1の1勝1敗で、最終戦を迎えたが、勝ち点を確保できず、一方、スウェーデンはメキシコを3-0で下したためスウェーデンが逆転で首位、メキシコが2位通過となった。

 優勝4度、過去4大会でベスト4以上をキープしていたドイツが決勝トーナメントに進めなかったのは同国史上初の屈辱。またこれで3大会連続で前大会覇者がグループリーグで敗退することになった。
 海外メディアは、さっそく、この衝撃的なニュースを伝えた。

 英国のガーディアン紙は「ドイツが韓国に敗れグループリーグで粉砕される」との見出し。「これが、その時の世界の終わり方だ。大きな音を立てて崩れるのではなく、すすり泣くように。そんなことはとても起きないと感じさせる終わりの時が確かに存在する」とし、「そこには怒りの感情、邪魔な行動、気力の消耗があった。そしてドイツは、わずかな抵抗を見せたのみで、ドイツのワールドカップ80年の歴史の中、初めてグループリーグで敗れ去ることになった」と伝えた。

記事は、「ドイツは単なる前大会の覇者というだけでなく、事実上の2軍で臨んだ昨夏のコンフェデレーションズ杯の覇者としてこのワールドカップに臨んだ。彼らの育成システムの徹底的な見直しは、市場規模での才能輩出において世界の羨望の的となった」と、近年のドイツの躍進ぶりを紹介。その上で「ワールドカップ予選では、カタールと中国にさえ敗れて、ここまでグループリーグで連敗、落胆を見せていた韓国相手にゴールを挙げるチャンスを見出すのに苦労していた。この敗退は改善できた守備のもたつきによるものだった。スペインがオランダに受けたようなハッキリとした敗戦ではない、ただ不可解さが満ちたものだった」と、前大会のグループリーグでオランダに1-5で大敗したスペインを例に出して敗因の分析に入った。

 同紙は、試合終盤に勝ち越したスウェーデン戦後に「チームは改善したが守備の切り替えで問題がある」と語っていたレーヴ監督の守備の改善策に注目。「彼の、その解決策はレオン・ゴレツカを4-2-3-1の右に起用し、スウェーデン戦の勝利で先発から外れたメスト・エジルとサミ・ケディラを起用することだった」。

 その結果、3試合すべてに先発したフィールドプレーヤーはわずか3人だけとなり、「ドイツが今大会が始まってから見せてきた困難ぶりを言い表している」と指摘。「この数年状態を崩しているトーマス・ミュラーが、このシステムの犠牲の1人となり、ドイツ代表で2012年の欧州選手権準決勝以来初めて試合から外れることになった」とも伝えた。

 またゴールキーパーのマヌエル・ノイヤーの起用も問題視した。

「ノイヤーは、昨年9月の足の骨折以来、バイエルンでプレーしていなかったにもかかわらず、3試合すべてに先発した。ワールドカップでは、普段の安定感はなく、19分にはソン・フンミンが近づく前にボールを弾きだしてセーブする前にチョン・ウヨンからのフリーキックをファンブルした」
 そして、ドイツの敗戦をこうまとめた。

「ノイヤーの不正確さは全体の一部に過ぎない。1年前にドイツがコンフェデレーションズ杯を制した時、すべての話題は、彼らの選手層の厚さと、驚くほどの才能を輩出する(育成組織の)強みについてだった。だが、その組織の流れは悪くなり、滑らかさに欠け、前へ進むべき結束力もほとんどなかった」と報じた。