アルゼンチンの勝利に大興奮のマラドーナは悶絶ダウンしたが、それを死去というフェイスニュースにされたことを激怒。懸賞金をかけて犯人探しに乗り出した(写真・ロイター/アフロ)

アルゼンチンの英雄、ディエゴ・マラドーナ氏(57)は、30万ペソ(約120万円)の懸賞金を出して「マラドーナ死去」というフェイクニュースをソーシャルメディアに流した“犯人”探しに乗り出すことを明らかにした。アルゼンチンの複数のメディアが報じたもの。

 グループリーグ敗退の危機にあったアルゼンチンは26日、最終戦のナイジェリア戦で終了間際にマルコス・ロホが勝ち越しのゴールを決めて奇跡的に決勝トーナメント進出を決めた。Tシャツ姿でスタンドから応援していたマラドーナ氏は狂喜乱舞。興奮の余り、試合後、体調不良を訴えて、ぶっ倒れた。スタジアム内の特別室で医療スタッフの応急処置を受けたが、一時的な低血圧症を引き起こしていたという。サンクトペテルブルク近くの病院に緊急搬送されたというニュースまで流れた。

 現在では、血圧も元に戻り、体調も回復に向かっているというが、SNSでは、「マラドーナ死去」のフェイクニュースがまたたく間に拡散してしまった。
 アルゼンチンのテレビ「テレサー」の番組「デ・ラ・マノ・デル・ディオス」に出演したマラドーナ氏は、「私は元気だ」と、生存をアピール。不機嫌な顔で「私が死んでいるように見えるかい?」とインタビュアーに問いかけた。
 だが、「マラドーナ死去」のフェイクニュースには、我慢ならなかったようで、激怒して、その犯人探しに動きはじめた。
 マラドーナの弁護士であるマティアス・モラ氏は、「正確で精密な情報を提供できる人に30万ペソ(約120万円)の懸賞金を出すことを決定し、公表するように指示した。これらの問題は、解決されにくいと思われているが、技術専門家と相談して解決したい。そのために情報提供者が必要なのだ」と、アルゼンチンの一般紙インフォバエに語っている。
 
 この手のSNSでの犯人探しは、捜査機関でも苦労している問題だが、マラドーナ陣営は真剣だ。懸賞金目当てのハッカーの情報提供でも募りたいのだろう。
マラドーナ自身も、家族を心配させたことを嘆いており、「姉(妹)が私が大丈夫か電話してきた。兄(弟)はイタリアから、姪はアメリカから。悪いニュースはよいニュースよりずっと速く、あっという間にに世界に広まってしまった」と前出の番組内で語っている。
 スタジアム内外で、お騒がせのマラドーナ氏の懸賞金までをかけた「死去」フェイクニュース発信の犯人探しは、どうなることやら。ちなみにアルゼンチンの決勝トーナメントの初戦は30日のフランス戦。またマラドーナ氏の応援光景が話題を集めそうだ。