[写真]歩道に面した小学校の長いブロック塀は「倒壊の恐れ」(長野市)

 長野県教委が6月29日にまとめた市町村の学校施設のブロック塀についての安全点検調査で、県内の小中学校12校で「倒壊の恐れがある」ブロック塀が15か所あることが分かりました。県教委はこれらを立ち入り禁止とし、撤去します。中には数十メートルにわたり道路に面している危険なブロック塀もありました。ほかに建築基準法に不適合なブロック塀も見つかったため、状況により補修するか撤去する方針です。

【写真】地震で繰り返されるブロック塀事故 危険性あらためて表面化

建築基準法に不適合なブロック塀も

[写真]ブロック塀の撤去を知らせる長野市内の小学校

 調査は、大阪北部地震による学校のブロック塀倒壊事故を受けて市町村が実施。小中学校など約550校でブロック塀の有無と安全確認をしました。

 それによると、小中学校にあるブロック塀は小学校39か所、中学校19か所。このうち「倒壊の恐れあり」とされたのは小学校で12か所、中学校で3か所の合わせて15か所。

 倒壊の恐れがあるのは複数箇所ある学校を含め長野市で7小中学校の9か所、飯田市で3小中学校の3か所、安曇野市で1小学校2か所、阿南町で1中学校1か所でした。

 これらの倒壊の恐れがあるブロック塀15か所について、県・市町村教委は立ち入り禁止とし、撤去します。ブロック塀には「このブロック塀は大きな地震で倒壊の恐れがあります」、「撤去工事を予定しています」などの告知が張られ、通行人らに注意を呼び掛けています。

 このほか、建築基準法で定めた高さ制限や補強工法などに適合していないブロック塀も小中学校で22か所見つかったため、補修か撤去を含め検討します。

 長野市内の小学校では、歩道に面した数十メートルにわたるブロック塀が「倒壊の恐れ」とされ、「撤去工事を予定します」の告知が張り出されました。

 長野県内では学校施設に限らず市民が利用する公共施設のブロック塀の点検の動きも出ています。


■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者・編集者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説