スペインはPK戦でロシアに敗れ、イニエスタとピケという2人のスターが代表引退を決めた(写真・ロイター/アフロ)

前々大会の覇者、スペインがベスト16で姿を消した。スペイン対ロシアの決勝トーナメント1回戦は、延長を含めた120分で1-1と決着がつかず、PK戦の結果3-4でスペインが敗れた。“史上最弱開催国”と呼ばれたFIFAランキング70位のロシアが78,000人のサポーターを味方につけて、ジュラール・ピケのハンドの反則で得たPKで同点に追いつくと堅固な守備で“無敵艦隊”スペインの攻撃を封じて、PKで戦では、GKイゴール・アキンフェエフの2つのファインセーブで優勝候補を下した。

 スペインのメディアは厳しい論調で、この敗戦を伝え、神戸でプレーするMFアンドレス・イニエスタ(34)とDFジェラール・ピケ(31)の代表引退も報じられた。

 スペインのマルカ紙は「イニエスタは、ワールドカップと代表チームに別れを告げた。準々決勝に進めず控え選手となるという最悪な方法で」という見出しで、イニエスタの代表引退を報じた。

 南アフリカ大会でスペインを世界の頂点に導いた男は、「これが私の代表として最後の試合になったというのが現実だ。時にして最後というのは期待していた通りにも、夢を見ていたようにもならない。おそらく私のキャリアにとってはもっとも悲しい一日だった」とコメントしている。

 この試合で、イニエスタはついにスタメンから外された。ここまでスタメン起用を批判され続けてきたイエロ監督は、その理由についてエル・パイス紙に「彼を先発メンバーから外すことがチームにとって必要なことだった。彼には言わねばならないことを言った。それは彼と、私の間のことだ。試合が長くなることはわかっていた。我々は、ライバルを分析し70分(後半25分)後に彼が必要になると思っていた」と説明していた。
 イニエスタは、後半22分にシルバに代えて投入され、延長も含め最後までプレーしたが、得点につなげるパスは供給できなかった。

 またスペイン・バロン紙も、イニエスタとピケの引退を取り上げた。
「スペインはロシアの前に沈み、豪華世代は崩壊した。ピケは代表を去ると発言していた。アジアのサッカー界入りするイニエスタも代表ユニホームを脱ぐことになる」
 PK戦を終えて、イニエスタは、同紙に「我々は優秀ではなかった。期待していた最後ではなかった。サッカーと人生とはそんなものだ。監督が決定をし、チームのいい面を見たと思う。この経験が将来生きればいい。私にとっての代表チームは終わった」と話した。

 イニエスタもスペインの守備陣を引っ張ってきたピケも共にバルセロナでプレーしてきた。
 同紙は、「彼ら2人だけでなく、さらに3人の選手が若いプレイヤーのために代表の座を明け渡すことになるだろう」と、今後、スペインで大きな世代交代を起きることを明らかにした。
 名センターバックのセルヒオ・ラモスも、FWのダビド・シルバも共に32歳。次大会では36歳となるため、同紙が指摘するさらなる3人の中には、彼らが含まれているのかもしれない。2大会続けて、ベスト8にも進めずにワールドカップを去ることいなったスペインでは、今後、監督人事も含めて大激震が起きそうだ。