これから週末にかけて東日本と西日本で記録的な大雨になるおそれがある。気象庁は「土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要」と注意喚起をしている。

記録的な大雨となるおそれ

雨の警報級・注意報級の現象の期間(気象庁5日13時時点の資料より)

 気象庁の記者発表資料によると、5日時点で、西日本から東日本にかけて、台風7号から変わった温帯低気圧の影響などで、大陸から本州付近にのびる梅雨前線の活動が活発化し、広い範囲で大雨が続いている。

 梅雨前線は今週末の8日頃にかけて大きく動かないで似たような位置に停滞する見込みで、この前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み続けるため、非常に激しい雨が数日間降り続き、記録的な大雨となるおそれがあるという。

ウェザーニューズは「#減災リポート」を公開

 民間気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市美浜区)も、今回の気圧配置について「過去の梅雨末期に甚大な大雨による災害が発生したパターンと類似している」として、警戒を呼び掛けている。過去に今回の気象条件に近く災害になった事例として死者・行方不明者33人、床上・床下浸水10000棟以上(消防白書による)を出した2012年7月の九州北部豪雨などを挙げている。

 同社は、今回の大雨による被害軽減策として、Twitter Japanの協力を得てウェブサイト「#減災リポート」(https://weathernews.jp/s/gensai/twitter/)を5日に公開。被害状況をTwitterの利用者などからハッシュタグ「#減災リポート」を付けて報告してもらい、それをウェブサイトに掲載することで、危険なエリアを確認することができるしくみだという。

大雨・洪水警報などの危険度分布の活用を

 進路がある程度の精度で予測することが可能な台風によるものではなく、日本列島に長く横たわる前線の活発化による雨のため、災害を引き起こすような大雨がどこに降るかを現時点で詳細に予測することは困難だ。

 このため、各地の気象台が発表する注意報や警報、自治体の避難情報に注意するとともに、気象庁のホームページで大雨・洪水警報などの危険度分布を確認し、少しでも安全な場所へ早めに避難することを心掛けたい。

飯田和樹・ライター/ジャーナリスト(自然災害・防災)