ベスト8でロシアを去ることになったネイマールは失意の姿を見せた(写真・アフロ)

ワールドカップの準々決勝、ブラジル対ベルギーの優勝候補同士の激突はベルギーが2-1で快勝した。日本に0-2から逆転勝ちしたベルギーは前半から2-0とリード。ブラジルの猛攻撃を1点に抑え、ネイマールはベルギーのGKクルトワのファインセーブにも阻まれ不発に終わった。南米のチームがベスト8で消えるのは初の出来事で、海外メディアには、ブラジルに対しての厳しい論調の記事が並んだ。
 
ブラジルのグロボ紙は「この敗戦は痛みを伴う教訓だった。誰も打ち負かすことができなかった」と見出しを掲げ「2014年の苦難は乗り越えたが」と付け加えた。

ブラジルのチッチ監督は、ネイマールのあわや同点ゴールを弾き出すなどしたベルギーのGK・クルトワの素晴らしいパフォーマンスを「彼が違いを生み出した。輝いていた」と絶賛した。
 その上で「ベルギーは3つのフィニッシュ(ができる選手と特徴)を持ち、効果的だった。彼らは、チャンスをゴールに変えた。高レベルの選手を擁している。私は、運についての話をするのは好きではない。それは、相手の素晴らしい部分を軽視することになるからだ」と、潔く勝者を賞賛した。

さらにベスト8での敗因を聞かれ「サッカーにはさまざまな要素があり、世界の流れ、戦術、技術、身体、感情などの側面をすべて分析しなければならない」と説明している。

 スペインのマルカ紙は、「ブラジルは、カゼミロが出場停止選手だったため、ネイマールが一人でプレーして敗れた。このマドリードの選手のおかげでブラジルは、コンクリートの壁(守備)を誇っていた。しかし彼のいないブラジルの壁は、前半、石膏ボードでしかなかった」と、決勝トーナメント1回戦のメキシコ戦での累積警告でベルギー戦に出場できなかったレアル・マドリードの守備的MFカゼミロの不在を敗因に挙げた。

 相変わらずペナルティエリアでPKをアピールしながらも肝心のゴールを決めることのできなかったネイマールについて、「ネイマールはベルギー戦では最善を尽くしておらず、今大会では、ずっとファウルを受けた際の誇張したアクションで批判を受けている。準々決勝で帰国することになったブラジルは、4年前の母国大会でドイツに大敗したときの後味の悪さを取り除くことができなかった」と批判した。

 優勝の期待を背負った4年前のブラジル大会では、準決勝でドイツに1-7の大敗を喫して代表チームは大バッシングを受けていた。

 また決勝トーナメントの1回戦後に、ネイマールがスペインのメディアに「メキシコは話しにきただけで、もう家へ帰ってしまった」と話したエピソードを紹介。間接的に、それを聞いたメキシコのグアルダードは気を悪くしていたという。そのグアルダードは、ブラジルの敗戦が決まった後に、「で、今度は誰が家へ帰るの?」と、SNSで発信して、やり返した。

英国のBBCは、「ネイマールのダイブと、彼の大げさな態度はワールドカップで多くの話題を振りまいた。BBCのコメンテーターたちは、このことで、正当なペナルティーキックの機会が失われたかもしれないという意見を持っている」と、ネイマールのファウルをアピールする姿勢を断罪。
「ネイマールは、フェライニを抜こうとして簡単に倒れ、幸運にもイエローカードをもらわなかった。5分後、ビンセント・コンパニが、ガブリエル・ジェズスにファウルを受けたようにも見えたがペナルティーキックは与えられなった。審判はその場面をビデオで見ることもしなかった」と伝えた。
 BBCのコメンテーターで元イングランド代表キャプテンのアラン・シアラー氏は、「ネイマールのダイブが、5分から10分の間に審判がビデオ判定を呼ばなかった理由だと思う。もし審判が怪しいと考える判定になった場合、ブラジルには不利に働いたのだろう。露骨なダイブや、だまそうとするプレーは、チームの助けにならない。このことでチームは厳しい戦いを強いられたと思う」と、ネイマールを批判した。