#08 14歳から部隊に入り兵士に

[写真]モスル旧市街地で警察軍のメディア担当官と親しげに話すマジッド

[写真]マジッドと恋人ララ(写真中央)、イラク軍特殊部隊の隊員たち

 マジッドは20年と少ししか生きていないのに、何故こんなにもフィクサーとして経験も、仲間からの人望もあり、冷静なのだろう。その落ち着き払った、時にこの世の全てをすでに見てきたかのような姿は、彼に対する興味を深めた。

 マジッドはシリア生まれのクルド人で、14歳の時にはクルド人民防衛部隊(YPG)というクルド人の部隊に入ってライフルを握っていた。自分が生まれ育った国が戦乱に巻き込まれ、今まで6回もISに拘束されたという。ある時、道を誤ってISの支配地域で拘束された時などは、200万円を払って釈放された。YPGを脱退するとその場所には戻れない掟があるらしく、もう何年もシリアに住む両親には会っていないと言った。

 マジッドにはララという名の恋人がいて、彼女もシリア生まれのクルド人だった。そして彼女もかつてYPJという女性だけで構成されるクルド人部隊に所属し、前線で勇敢に戦っていた。ララも今はフィクサーとしてアメリカの大手メディアのために働いていた。