山崎賢人が“サヴァン症候群”で驚異的記憶力を持つ小児外科レジデント・新堂湊を演じるドラマ「グッド・ドクター」(フジテレビ系、午後10時)が12日、15分拡大でスタートし、平均視聴率11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好発進した。同局「木10」枠で初回視聴率が2ケタを超えたのは、2016年の「営業部長 吉良奈津子」以来、2年ぶりという。昨年、アメリカでもドラマ化された2013年の同名韓国ドラマが原作。早くも今クール注目作の一つといえそうだ。

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名優ダスティン・ホフマンも演じたサヴァン症候群の人物役

 サヴァン症候群は、自閉症スペクトラムなどの精神障害がある一方、突出した才能を持つことを指すという。ただし特徴や症状などは人によってさまざまだそうで、実際に天才的ともいえるほどの能力を発揮する人は珍しいそう。山崎演じる新堂湊の場合は、過去の医療の症例など一度読んだ資料の内容を完璧に覚えている圧倒的な記憶力を持つという設定だ。医学部を首席で卒業し、東郷記念病院の小児外科にレジデントとして働くことになった湊だが、子どものような純粋な言動で、いわゆる“大人の事情”などは理解できない。そのため、周囲とうまくコミュニケーションが取れないというウィークポイントを持つ。第1話では初出勤中、事故に巻き込まれた子どもの応急処置を完璧に施すという優秀な能力を発揮しながらも、勤務先では入院患者の少年に、家族の要望もあって伏せていた手術の日程をストレートにしゃべってしまってトラブルを起こしてしまう。

 サヴァン症候群という言葉が広く知られるきっかけになった映画に、ダスティン・ホフマン主演「レインマン」(1988年公開)がある。ホフマンはサヴァン症候群の人物を演じアカデミー賞の主演男優賞に輝いたが、その役作りには1年をかけたという。

 今作でも役の難しさは推して知るべしだが、山崎の好演ぶりは第1話から大きな話題となっている。絶えず手や目を動かし、落ち着きない動作や表情を見せながら、芯には医師として子どもを救いたいという不動の情熱を感じさせる。その演技力を称賛する声が、放送直後からネット上に躍っているのだ。

 山崎は女性に人気のイケメン高校生役から卒業後、方向性が定まらず迷走しているかに見えたが、ようやく当たり役を見つけ、今後は俳優としてさらなる飛躍が期待できそうだ。