波瑠(撮影:志和浩司)

 ドラマ出演の絶えない波瑠が、今度は寿退社から一転、婚約破棄され人生どん底に陥ってしまった残念な編集者を演じる。14日スタートしたドラマ「サバイバル・ウェディング」(日本テレビ系、土曜・午後10時)は、伊勢谷友介、吉沢亮ら共演も豪華で今後の展開に期待が持てそうだ。

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波瑠のラブコメもいい 伊勢谷をはじめ『riz』編集部メンバーの顔ぶれが楽しい

 波瑠が演じるのは、男性週刊誌編集者・黒木さやか。3カ後の30歳の誕生日に、高校時代の憧れの先輩・石橋和也(風間俊介)と結婚式を挙げることになり、寿退社をする。ところがその日の夜に和也の浮気が発覚、婚約を破棄されてしまったのだ。仕事も結婚相手も同時に失い、さらに結婚準備で散財し、経済的にも苦しい状況のさやかは、まさに人生どん底。ほぼパニック状態で、恥を忍んで元の上司に復職を懇願し、なんとか同じ社内の別雑誌の編集部に配属となる。そこで待ち構えていたのが、伊勢谷友介演じるファッション誌『riz』の“変人” 編集長・宇佐美博人。しかも復職は条件付き。「半年以内に結婚しないとクビ!」という無茶ぶりだ。ほかに行き場のないさやかは、以後、自称“日本で恋愛に一番詳しい”宇佐美の助言・指示に従って、一流ブランドのマーケティング戦略を応用した恋愛戦術に振り回されながら、半年間のサバイバル婚活に挑む。

 『riz』編集部メンバーの顔ぶれがいい。先輩の杉優子(須藤理彩)、同期の三浦多香子(高橋メアリージュン)、SNS担当の奥薗千絵梨(ブルゾンちえみ)、バイトの高橋涼太(小越勇輝)と橋本マイ(ついひじ杏奈)ら個性的でぴったりハマっている。シューイチのお天気キャスター、西村まどかの姿も。また、編集部以外の共演者も豪華で、今後、石田ニコルや財前直見、生瀬勝久らも登場予定と、とにかくにぎやかだ。

 1話では、さやかの不器用だが一生懸命な部分を波瑠が好演していた。大きな瞳がくるくるするだけで楽しく表情豊かな波瑠は、コメディ向きなのかもしれない。ナルシストで傍若無人な編集長・宇佐美を演じる伊勢谷も、エッジが効いており面白い。おしゃれなのか滑稽なのか、紙一重の微妙さで成立している宇佐美のキャラは、コメディならでは。

 大橋弘祐氏の小説『SURVIVAL・WEDDING』が原作だが、いささか気になったのは、さやかの仕事はできるが恋愛は下手というありふれたパターンのキャラ設定。1話を見る限りは、そんなさやかが編集長命令で半年以内に結婚しなくてはならないという条件を押し付けられ翻弄されていく様は、見方によっては男性目線で女性を軽視しているようにも感じ取れるし、だとすればセンスが古い。宇佐美の、さやかへの「お前」呼ばわりも気になるといえば気になるところだ。

 ただ、物語自体は面白い。恋に仕事に、波瑠が全力で立ち向かう姿はまさにサバイバル。次回も気になる。

 次も観たい度★★★☆☆

(文:田村豊)