井上尚弥のWBSS1回戦のパヤノ戦は日本開催が有力、優勝賞金は約4億円!(写真・山口裕朗)

ボクシングの賞金トーナメントWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)の組み合わせ発表会が行われ、WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(25、大橋)は1回戦の対戦相手に元WBA世界同級スーパー王者のフアン・カルロス・パヤノ(34、ドミニカ)を指名した。海外メディアによると優勝者の賞金は400万ドル(約4億4000万円)になる模様で井上が優勝候補として挙がっている。日程、場所は後日発表されるが、1回戦4試合は一箇所で集中開催されるわけでなく、井上ーパヤノ戦は10月日本開催が有力視されている。

 組み合わせ発表会は、主催者が決めたシード順に4人のシード選手が対戦相手を指名するという方式で行われ、第1シードのWBA同級スーパー王者のライアン・バーネット(26、英国)が、井上が「初戦で一番戦いたかった」という元5階級王者のノニト・ドネア(35、フィリピン)を指名したため、井上は、次に実績のあるパヤノを指名した。
「先を越されたので、実績のあるパヤノ選手を指名しました」

 パヤノは21戦20勝(9KO)1敗の戦績を誇り、KO率は低いが、L字ガードと言われる右のガードを下げるスタイルからドミニカンらしい独特のテンポとスピードで勝負する好戦的なサウスポーだ。アテネ五輪、北京五輪にフライ級で出場経験があり、2010年にプロデビューすると、2014年にアンセルモ・モレノ(パナマ)に6回負傷判定で勝ちWBA世界バンタム級スーパー王座を獲得した。2016年にルーシー・ウォーレン(米国)との再戦で判定負けして王座を失ったが、昨年1月に再起すると、以降、3連勝中。井上が、これまで対戦したことがない未知なるファイティングスタイルの元王者となるが、「ファンが望むKO決着はもちろん、さらに評価を上げられるような試合を世界に発信したい。すべてKOで優勝を果たし、バンタム級最強を証明したい」と自信を口にした。

 元WBA世界Sフライ級王者、飯田覚士さんの見立ても「井上選手が負ける要素はひとつも見当たらない」というもの。
「パヤノは上手さとスピードはあるがパンチはなく危険さはない。横の動きはなく、正面に立ち、ステップを一直線に重ね、前後の速いステップワークでサウスポーの利点を生かすのが特徴だが、その前後の移動距離と速さよりも、井上選手のスピードと距離が勝る。サイド攻撃を意識し、斜めに切り込んでいくようなボクシングをすれば、つかまえることは難しくないと思う。序盤KOもありえると思う」

 海外のメディアも、井上有利説を唱える。